都教委が、職員会議での挙手や採決を禁止する通達を出していたことは前に紹介しましたが、実は2年前に“職員会議のない都立高”というものが新設されていたことが明らかに。
もはや東京の教育は、非教育に行き着いているのかも知れない…。
新設校:職員会議なし 「連絡会」で意見交換 都立上水高(毎日新聞)
新設校:職員会議なし 「連絡会」で意見交換 都立上水高
[毎日新聞 2006年5月1日 3時00分]東京都武蔵村山市の都立上水高校(浅田博校長)が職員会議を置かず、それに代わるものとして「教職員連絡会」を設けていることが分かった。職員会議をめぐっては、都教委が校長の権限強化を狙い、挙手や採決を禁じる通知を出したことが明らかになっている。上意下達を印象付ける同校の「連絡会」の存在は論議を呼びそうだ。
都教委は「職員会議を置いていない都立高は他に聞いたことがない」としている。同校は04年春に開校。開校準備の段階で職員会議を置かないことを決め、同校管理運営規程に「教職員連絡会」の設置を盛り込んだ。
連絡会について、浅田校長は「学校運営の方針を教職員に伝える場。都教委の管理運営規則では職員会議を『校長の補助機関』と位置づけており、職員会議より意味づけが分かりやすくなると考えた。連絡会では意見交換もある」と説明する。
都高校教職員組合の川上淳書記長は「教職員を集めた連絡の場だと強調したい校長の意図が読み取れる。教職員が意見を言えなくなるとすれば問題だ」と指摘している。
都教委は4月13日、職員会議での挙手や採決を禁止する異例の通知を出した。現場の教師からは管理体制の強化につながるとして不安や反発の声が上がっている。【高山純二】