僕の好きな、タフな女性が活躍する小説です。主人公キンジー・ミルホーンは、32歳、元警官、2度の離婚経験あり。挫けないところが気に入ってます。
といっても、原作のシリーズは1982年に始まったので、携帯電話は出てこないし、パソコンも登場しません。主人公は、公衆電話を探し、タイプライターで報告書を打ち込みます。それに、派手なアクションシーンもないし、殺人事件が起こっても最近の小説のような猟奇的なものではありません。ドクター・スカーペッタのように、FBIも登場しないし、組織の中での足の引っ張り合いというのも登場しません。その代わり、脇役で、元気なおばあちゃんたちが登場し、活躍します。
シリーズ第1冊は「アリバイのA」、第2冊が「泥棒のB」で、いま読んでいる3冊目は「死体のC」。1冊ずつアルファベットが並んでいて、現在、文庫では「獲物のQ」まで出ているので、これで当分困らないですみそうです。ていうか、いつになったら全巻読破できるんでしょう…? (^_^;)
【書誌情報】著者:スー・グラフトン/書名:死体のC/出版社:早川書房(ハヤカワ文庫)/出版年:1987年/定価:本体800円+税/ISBN4-15-076353-4
いつも楽しみに読んでいます。「死体のC」面白そうですね。英語で読んでみたくて、先日本屋にネットで注文しました。早く届いてほしいです。