ヒル米国務次官補が、シンガポールで、日中・日韓関係についての質問に答え、「政治面では諸問題に対応する必要がある」「日本には北東アジアの隣国とのよい関係を維持してもらいたい」などと発言しました。これは、「しんぶん赤旗」の報道によるもの。
米国務次官補が講演 「日中と日韓 関係改善を」
[しんぶん赤旗 2006年5月24日]【ワシントン=山崎伸治】ヒル米国務次官補(アジア太平洋問題担当)は二十二日、訪問中のシンガポールで講演し、質疑応答で日中・日韓関係について「経済面では各国ともうまくやっているが、政治面では諸問題に対応する必要がある」との見方を示しました。
ヒル氏は「日本には北東アジアの隣国とのよい関係を維持してもらいたい」と注文、「日中間、日韓間にいかなる問題が生じることも快く思わない」と述べました。
同氏は「それぞれの関係が改善するのを真に望んでいる。日本も中国もおとなだ。問題を解決できるはずだ」と表明。「米国は仲介役を果たさない」と述べました。(以下略)
ヒル国務次官補は、問題を指摘する一方で、「米国は仲介役を果たさない」とも述べています。これは、朝日新聞が報道したキャンベル元国防次官補代理の発言(靖国問題に対する米国の対応について<1>関与すべきでない<2>「憂慮している」と伝えるべきだ、との両論がある)と符合します。