新日本フィル第401回定期演奏会。実を言うと、今日のコンサートのこと、すっかり忘れていて、もう少しで家へ帰ってしまうところでした。(^_^;) 職場を出て駅に向かったところで、携帯のアラームが鳴って、「あ、今日はコンサートだ」と思いだし、なんとかぎりぎりで錦糸町へ。
≪プログラム≫
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
(休憩)
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
もともと小澤征爾が振るはずだったのが病気休養で、アルミンクに交代。先月の定期演奏会の突然のプログラム変更とあいまって、2ヵ月連続のアルミンク&ブラームスということにあいなりました。
で、終わったときの率直な感想は、“長かった?”というもの。前半、スメタナの「売られた花嫁」序曲は短いとはいえ、ブラームスのVn協は約40分。それにアンコールが加わって、休憩に入った段階ですでに8時半を過ぎてました。で、後半はたっぷり45分かかり、終わったときにはもう9時半でした。(^_^;)
メインのブラームスの交響曲第1番は、第1楽章の出だしで、ちょっとティンパニとオケのタイミングが合わなかった感じでしたが、その後は、おおむねまっとうに進みました。が、なんだか、何かが足りない…。何が足りないか分からないんだけれども、ブラームスの渋さとか重厚さ、堅実さみたいなものが伝わってこないんです。別にアルミンクの指揮が悪いとか、オケのどこが悪いとかいうことはないのですが、結局、最後まで“う〜む…”と思案に暮れてしまいました。
前半のコンチェルトも同じ。ソリストのアラベラ・美歩・シュタインバッハーさん、なかなか美形 (^_^;)なんですけど、ちょっと音が届いてこない感じ。なんでかなぁ?と思って聴いていました。それに対して、アンコールで演奏した曲(ウジェーヌ・イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番から)は力強く、気持ちが入っていて、非常によかったです。何なんでしょう、これ。
小澤交代という割にはあまり空席はありませんでしたが、なんとなく会場がざわざわしていて、落ち着かなかったのが原因かも知れません。とくに後半では、演奏中に鈴の音がコロコロ響いたり、時計のアラームが鳴ったりする始末。後ろの席のおっさんは、痰がからんでるのか、ず〜〜〜っとゲホゲホやってるし、入り口で配ってるコンサート案内の袋をずっとシャリシャリいわせてる人がいたりして、ともかく会場の雰囲気が悪かったのには閉口しました。
【演奏会情報】指揮:クリスティアン・アルミンク/ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハー/コンサートマスター:崔文洙/会場:すみだトリフォニー・ホール/開演:19時15分