病院も大変…

「日経新聞」の5月29日付夕刊に載っていた記事。病院で治療を受けても治療代を払わない患者が増えているそうで、「未払いの治療代は病院の経営を揺るがしかねない規模」になっているということです。

病院関係団体の調査で、次のような結果が明らかになったということです。

全日本病院協会など4つの病院団体でつくる四病院団体協議会は、このほど、未払い金についての初の調査結果をまとめた。全国約3300病院からの回答を集計すると、全体の9割以上の病院で未払いが発生しており、2004年度1年間の金額は1病院当たり平均716万円だった。2002?2004年度の3年間の累計では1病院当たり1620万円に達する。(「日経新聞」2006年5月29日付夕刊)


調査結果は以下の通り。

治療費不払い額(病院の未集金)の実態

未集金あり病院数 1病院当たり平均
未収金額(円)
1年間分
(2004年度)
3,058 7,159,624
3年間分
(2002?2004年度)
2,629 16,200,767

(注)4病院団体協議会の調べ。昨年7月、5570病院を対象に実施。3272病院から有効回答を得た
(出所)「日経新聞」2006年5月29日付夕刊

で、記事では、未払いが増えた原因を次のように指摘しています。

 未払いが増える直接の原因は患者の経済状態の悪化だ。病院関係者によると、生活保護とまではいかないが、治療代を払うと生活が苦しいというレベルの人が目立つ。

僕も、本人負担3割になって、病院でちょっとした検査を受けただけですぐ治療代が1万円近くになるのに驚いています。もちろん治療代は払うのが当然だし、病院がつぶれてしまっても困るのは言うまでもありませんが、だからといって「払わない奴が悪い」と言って非難しただけでも問題が解決しないことも、また明らかです。

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