取締役が4人増えて役員報酬が7億円増えたというのですから、取締役1人当たりの報酬は1億7500万円という計算になります。それが11人いるわけだから、単純計算すると、1億7500万円×11人=19億2500万円で、役員報酬の必要額は19億円あまり。ところが、日産が実際に支払った役員報酬は25億円強。ということで、約6億円の差が残ります。
まあ、言うまでもないことですが、1人当たり役員報酬が平均約2億3000万円だからといって、カルロス・ゴーン氏が同じだけしかもらっていないというのはあまり考えられません。
つまり非常に単純でおおざっぱに考えれば、ゴーン氏が、1億7500万円+6億円(要するに、合計で7億円?8億円)もらっている、という計算が成り立つのですが、はたして実際はどうなんでしょう? 一人で10億円もらっているという説もありますが、こうやって考えると、それもあながちデタラメとは思われません。
日産の役員報酬、ダントツの1人平均2億2972万円(読売新聞)
日産の役員報酬、ダントツの1人平均2億2972万円
[2006年6月7日0時16分 読売新聞]日産自動車が2005年度に支払った取締役11人への役員報酬が総額25億2700万円にのぼり、1人平均2億2972万円と2年連続で2億円を超えたことが6日、明らかになった。
平均額は前年度より約3000万円減ったが、取締役が4人増えたため総額は約7億円増えた。
他社の05年度の平均役員報酬はホンダが2424万円、富士重工業は1807万円など。トヨタ自動車は公表していない。
日産は06年3月期連結決算で過去最高の税引き後利益を上げたが、今月下旬の株主総会では、カルロス・ゴーン社長ら経営陣への報酬額の是非が論議される可能性もある。