まだまだ見つかる米牛処理施設の杜撰管理

韓国の査察で、日本への輸出資格を持つ7つの牛肉処理施設で、カナダ産の牛が米国産の牛に紛れ込むなどの問題が見つかったそうです。

アメリカは、日本との輸入再開条件を守るだけの能力もなければ、守るつもりもない、ということですね。

それにしても、どんなに問題が見つかっても、ともかく早く輸入再開に踏み切ろうとする日本政府って、なんなんでしょう?

米の対日牛肉輸出、7施設不適…韓国が現地査察(読売新聞)
米国産牛肉:輸入再開、来週決定へ 7月にも再開の見通し(毎日新聞)

米の対日牛肉輸出、7施設不適…韓国が現地査察
[2006年6月13日15時13分 読売新聞]

 【ワシントン=広瀬英治】米中堅食肉加工会社「クリークストーン・ファームズ」(カンザス州)のジョン・スチュワート最高経営責任者(CEO)が12日、ワシントンで記者会見し、日本への輸出資格を持つ米牛肉処理施設のうち7施設が、韓国政府の現地査察で不備を指摘されていたことを明らかにした。
 韓国政府筋の情報として語った。
 同氏によると、米国産牛肉を輸入停止している韓国政府が、輸入再開前の手続きとして米国内の38施設を査察したところ、対日輸出資格も持つ7施設で、カナダ生まれの牛が米国生まれの牛に紛れ込むなどの問題が見つかったという。
 韓国政府は査察後、今月初めにも認める予定だった米国産牛肉の輸入再開を当面延期する方針を示した。

米国産牛肉:輸入再開、来週決定へ 7月にも再開の見通し
[毎日新聞 2006年6月14日 20時05分 (最終更新時間 6月14日 20時49分)]

 米国産牛肉の輸入再開をめぐり政府が全国10カ所で開いていた意見交換会が14日、東京都での開催を最後に終了した。消費者からは輸入再開に慎重な声が依然多かったが、政府はルール違反が起きない体制はほぼ整ったとみており、輸入再開を来週決める。日本政府による米国の食肉処理施設の査察を経て、7月中にも実際の輸入が再開される見通しだ。
 意見交換会で政府は、(1)生後20カ月以下の牛に限る(2)特定危険部位を除く??という日本の輸入条件を守る仕組みについて、対日輸出認定施設35カ所に問題はないとした米政府の点検結果を説明。追加措置として、日本政府が輸入再開前に査察したり再開後に米政府の抜き打ち検査に同行する考えを示した。
 消費者からは「輸入再開は時期尚早」との意見が相次いだ。米国の飼料規制や牛海綿状脳症(BSE)検査が不十分だという指摘や、「(施設に問題がないとする)米国の報告は信用できない」との声が目立った。
 しかし、事前査察などの追加措置には異論が少なかったことなどから、輸入再開に対し消費者の理解をある程度得たと政府は判断している。今後、事前査察の具体的なやり方などについて米側と協議した上で、来週中に輸入再開を決定する。その直後から数週間かけて査察を行い、問題がなかった施設からの輸入を認める予定。
 一方、施設に問題が見つかったとして韓国が米国産牛肉の輸入再開を延期したことから、査察ではこの点の確認も行う。【位川一郎】

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