小泉首相が自民党代議士会で、「総裁選にむけて再び権力闘争になる」「権力闘争を身近に体験できるいい機会」と発言。
- 国民にとっては、誰が首相になり、どんな政治をおこなうかは、自分たちの生活に直結する重大問題。とても「これが権力闘争だ、よく見ておけ」などと言ってはおれない問題だということが、小泉首相は分かってないということ。
- 他方で、政策的にはほとんど差のない政治家同士の争いなので、政策論争、路線論争などはおこなわれず、いきおい駆け引き、勢力争い、何でもありの「権力闘争」にならざるを得ないという側面。
なんにせよ首相が、後継首相をめぐる争いを、みずから「権力闘争」と公言してはばからないとは…。政治に携わる者の最低限の“モラル”さえなくなったということか。
小泉首相「国会閉会後は権力闘争だ」
[日刊スポーツ 2006年6月16日16時42分]小泉純一郎首相は16日、国会内で開いた自民党代議士会で「今国会の閉会後は自民党総裁選挙に向けて、再び権力闘争になる。政権政党の自覚を持って、良き総裁、首相を選んでほしい」と述べた。
総裁選について「権力闘争を身近に体験できるいい機会だ。政治は感情と理性の両方が大事だとよく分かるだろう」と指摘した。(以下略)