仕事の関係で、この間、ドイツ語の文献をあれこれ調べているのですが、ここ3日ぐらいかかりっきって翻訳してみたものは、結局、調べていることとは関係のないことが分かり、途中で放棄。あ〜あ、疲れた… (^_^;)
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宮地正人『日本通史<III> 国際政治下の近代日本』(山川出版)は、電車の行き帰りと寝る前に少し読む程度なので、遅々として進まず。それでも、第1篇「近代日本の成立」を読み終えて、昨日から第2篇「日本帝国の確立」に突入。
第2章の終わりで、著者は、「1880年代は、世界史における帝国主義時代の開始期であり、しかも東アジアでの勢力分割問題が帝国主義世界体制成立のひとつの重要な契機となったのである。日本は、この過程の世界史的な主役のひとりであった」(81ページ)ことを強調。さらに、日清戦争の結果「日本は一躍にして植民地を領し、国際関係に重大な影響を及ぼす帝国主義国家に成り上がった」(85ページ)と指摘。日清戦争後は、「東アジアにおける激烈な帝国主義的再分割競争の過程にいかに有利に日本を介入させるか」ということが「外交の主眼」におかれ、内政の主眼は「帝国主義的進出を保障する国内政治体制の確立」にあったとしています(97ページ)。
日本の帝国主義的な進出が、帝国主義世界体制の成立の重要な契機となったという指摘は、非常に新鮮かつ重要。また、明治期の国内体制の問題が、国際政治とが密接不可分なものとして描かれているところが面白いですね。
それにしても、宮地氏の凝縮した叙述は、ほんとに頭が痛くなります。(^_^;)
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踏切で電車が通過していくのを待っていたら、電車の向こう側に、どこからかドブネズミが現われました。でかいなぁ?と思って眺めていたら、くだんのネズミはふらふらと通過中の電車に接近…。あぶないと思っている間に、頭部を車輪に引かれてしまいました。いくらドブネズミとはいえ、生あるものの最期を目撃することになってしまったのは、やっぱりあまりいい気分ではありません。(?_?;)