3日連続サントリーホール。今日は、ゲルト・アルブレヒト&読売日響によるブルックナー交響曲第8番です。
えっと、プログラムです。(^_^;)
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(ノヴァーク版)
会場に着いてから気が付いたのですが、こんな曲を「名曲シリーズ」でやっていいんでしょうか? ふつう「名曲シリーズ」っていったら、モーツァルトとかベートーベン、チャイコフスキーでしょう。会場で「今日は休憩がありません」と係の人がアナウンスしていると、「なんで?」とか「なんか長い曲やるみたいよ」とか…。う〜ん、こんなんでブルックナーの、それも8番なんかやってもいいんだろうか、とちょっと不安になりつつ、2階席へ。
さて、その演奏ですが、こっちがブル8だと構えているのに、アルブレヒト氏は、まだ会場がざわついているあいだに、あっさり第1楽章を始めてしまいました。で、楽章が終わったときも、さっさと腕をおろしちゃうし…。もうちょっとタメがほしいなぁ〜、というのが率直な感想。(^_^;)
で、あっさり始まっちゃったからかどうか分かりませんが、第1楽章の出だしはなんだかちぐはぐ…。はたしてこれでどうなるのかと心配しましたが、第1楽章の途中からちゃんと立て直して、最終楽章などは、なかなかの熱演で、大いに盛り上がってました。
しかし、個人的には、ず〜〜〜っと、なんかひっかかるものがあって、いまいち没入できないままで終わってしまいました。ブルックナーらしい、天上から音が降ってくるという感覚がしなかったというのもありますが、帰り道つらつら考えて、ようやく気が付いたのは、管と弦のバランスが悪かったんじゃないかということ。ちょっと個性的な管の響かせ方をしていたので、そのあたりが影響していたのかも知れません(ただたんに僕の耳がおかしかっただけかも知れませんが)。
アルブレヒト&読響は、このあと、7月1日のサントリー定期演奏会で現代音楽をやってくれます。こんどは、それを楽しみにしたいと思います。