今週の「九条の会」(7月1日まで)

全国各地の「九条の会」の活動を伝えるニュースをインターネットから拾ってみました。←といつも書いているのですが、今週は、カナダの「バンクーバー9条の会」のニュースが流れています。いまや「九条の会」の活動もワールドワイドになってるんですね。

太平山麓九条の会が発足記念集会
[下野新聞 2006年7月2日付]

 【栃木】戦争放棄と戦力不保持を掲げた憲法九条を守る活動を展開する「太平山麓九条の会」の発足記念集会が1日、市文化会館で開かれた。
 思想や信条、宗教の違いを超えて現在の憲法九条と日本国憲法を守り抜こうと全国各地で結成が相次ぐ「九条の会」の1つ。栃木市、大平、都賀両町の住民16人が呼び掛け人となって、市民有志の団体として発足した。代表は大正大名誉教授の斎藤昭俊さん。
 約350人が出席した発足記念集会は、小森陽一東京大教授が「イマジンは平和の響き、憲法九条は平和の砦」をテーマに講演。小森教授は「言葉で問題解決していくために、想像力を働かせ、自分の言葉で九条の大切さを周囲に語り掛けて」と呼び掛けた。
 また、自民党の新憲法草案に対する狙いと本質や、憲法九条が世界で果たしている重要な役割などについて解説した。

香芝九条の会:あす結成の集い 記念講演など/奈良
[毎日新聞 6月30日21時0分更新]

 「平和憲法を守ろう」と、香芝市に住む弁護士や宗教家、医師、主婦ら約170人が呼びかけ人となって7月1日、「香芝九条の会」が結成される。
 結成の集いは1日午後2時から、香芝市藤山、ふたかみ文化センター市民ホールで開かれる。結成アピール採択のあと、ジャーナリストの大谷昭宏さんが「みんなの命輝くために」と題して記念講演する。
 「九条の会」は、作家の大江健三郎さんらが呼びかけ、04年に発足した。香芝市民らは05年12月に準備会を発足させ、準備を進めていた。参加協力券1000円(高校生以下は不要)。問い合わせは「香芝九条の会」準備会。【山本和良】

あまくさ九条の会が結成1周年 高校生演劇で戦争が身近に
[2006年6月26日(月)「しんぶん赤旗」]

 熊本県天草地方で活動する、あまくさ九条の会は25日、「結成一周年の集い」を本渡市内で開き、「天草を平和の島に」をテーマにシンポジウムと演劇を上演しました。シンポでは、中央キリスト教会の南圭生さんをはじめ地元在住の5氏が、天草の歴史と風土に根ざした平和の天草めざし、多面的に論議しました。
 上演された演劇は、地元の苓明(れいめい)高校演劇部の「椰子(やし)の実の歌がきこえる」。会場の市民ホールを埋めた300人の市民に感動を与えました。
 演劇は、劇作家・瓜生正美さんの原作を、同高校の福山節子教諭が高校演劇大会向けにアレンジしました。
 戦死より餓死が多かった戦地・ガダルカナル。生き残った日本兵を父親にもつ天草の高校生らが、父親の戦友が変死したことから父親たちの「戦争体験」があぶりだされる物語。「従軍慰安婦」を抱き、生きた兵の肉を食べて餓死をしのいだと…。演劇部は、役作りのために、図書館での資料集めのほか、地元の戦争体験者からの聞き取り調査をしたといいます。
 劇中で、高校生役の生徒が会場に向かって「あなたは、戦争体験を伝える責任があるんです」と訴えるセリフも飛び出しました。
 劇をみた苓明高2年の男子生徒は「劇はうまかった。『戦争』って知っているつもりだったけど、生きた人の肉を食べたりと、こんなにむごいんだと初めて知った。じいちゃんもそうかなと思ったり。九条の大切さもこれから考えたい」と話していました。

カナダで原爆劇を披露/現地「9条の会」主催
[秋田魁新聞 2006/06/26 18:43]

 【バンクーバー(カナダ)26日共同】カナダのバンクーバーで25日、日本の憲法を守ろうと活動する在留邦人グループ「バンクーバー9条の会」の主催で、広島の原爆を描いた井上ひさしさんの戯曲「父と暮せば」の朗読劇が披露された。
 当地で開催中の世界平和フォーラムのイベント。劇は原爆投下から3年後を舞台に、被爆死した父の亡霊と生き残った娘が対話するストーリーで、バンクーバーで活動する俳優の原真奈美さん(38)と金川弘敦さん(42)が、英語のせりふに「おとったん(お父さん)」「ピカ(原爆のこと)」などの日本語を交え朗読した。
 当地在住の日系人のほか、カナダ人ら計約100人が聞き入った。

田辺9条の会:平和へ出来ることは 来月1日に公開学習会/和歌山
[毎日新聞 6月25日17時1分更新]

 田辺市民ら有志でつくる「田辺9条の会」(代表呼びかけ人、木川田道子さんら3人)が、公開学習会「今必要な平和を創(つく)る力」を、7月1日午後1時半から同市湊の市民総合センターで開催する。受講者を募っている。無料。
 国による戦争、武力行使の放棄を誓う憲法9条を守ろうと、改憲反対を唱えて04年6月、「九条の会」を結成したのはノーベル賞作家、大江健三郎さんら太平洋戦争を体験した識者たち。今年4月25日現在、全国に4770の賛同団体が誕生。県内でも「田辺9条の会」「憲法九条を守るわかやま県民の会」など53団体が活動を始めている。
 当日は元毎日新聞編集委員で京都外大教授、長谷邦彦さんが講師を務め、平和であるために、市民としてできることは何かについて学習する。
 問い合わせは、事務局の寺井さん。【吉野茂毅】

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