指導教官という立場を利用してセクハラにおよんでおきながら、「信頼関係があったので、セクハラではない」とは…。
ちなみに東北大も、「被害者の特定や2次被害を防ぐため」という理由で、セクハラの内容などは公表していません。これがセクハラ事件の常識です。
セクハラ:東北大、男性教授を諭旨解雇の懲戒処分 女子学生に複数回/宮城(毎日新聞)
セクハラ:東北大、男性教授を諭旨解雇の懲戒処分 女子学生に複数回/宮城
[毎日新聞 6月27日12時3分更新]東北大は26日、指導する女子学生2人にセクハラ行為をしたとして、50代の男性教授を諭旨解雇の懲戒処分とした、と発表した。吉本高志学長は「国民の信頼を裏切る行為で誠に遺憾」とのコメントを出した。教授は「信頼関係があったので、セクハラではない」と主張しているという。
同大によると、2人は昨年5?9月、それぞれ複数回被害を受け、うち1人は教授に同行した出張の宿泊先で被害に遭ったという。2人から昨年12月、学内のセクハラ防止委員会に申し立てがあり、懲戒委員会が双方の言い分を聞き処分を決定。6月15日、教授に退職願いを提出するように勧告したが、教授は提出を拒否している。職員就業規則に基づき、7月23日で解雇となる。
懲戒委員会委員長の徳重真光理事は会見で「被害者の特定や二次被害を防ぐため、教授の所属やセクハラの内容は公表できない」と説明した。【山寺香】
さらに、アカハラにかんするニュースを2つ。「学生がウソをついている」というのは、セクハラ教員のありがちな口実です。
<大阪>大阪市大学院助教授 学生へセクハラで停職(朝日放送)
<大阪>大阪市大学院助教授 学生へセクハラで定職
[朝日放送 6月27日19時51分更新]大阪市立大学院創造都市研究科の42歳の男性助教授が、大学院生の女性にセクハラ行為をしたとして、停職3ヵ月の懲戒処分を受けました。
大学によりますと、助教授は、去年4月、この女性を呼び出して2人で食事をした後、ホテルに誘いました。女性が断ったところ、翌月、助教授に大声で叱責され、恐怖を感じるほど厳しい指導をされたということです。助教授は女性に謝罪しましたが、「指導は通常の範囲内だった」と話しているということです。
セクハラ:教授を懲戒解雇処分に――筑波大/茨城
[毎日新聞 6月22日12時1分更新]筑波大は21日、女子学生にセクシュアル・ハラスメントをしたとして、同大大学院の男性教授(58)を、20日付で懲戒解雇処分にしたと発表した。セクハラによる懲戒処分は、同大では初めて。 同大によると、教授は02年1月に、研究室に相談に訪れた女子学生に対し、体を触るなどした。その後1年間にわたり、女子学生は精神的後遺症に悩まされたため、03年6月に同大に相談し、事態が発覚した。同大の調査に対し、教授は「女子学生がうそをついている」などと否認しているが、「女子学生から相談を受けた教員や友人の証言に一貫性がある」とセクハラを認定した。
同大の吉武博通副学長は「女子学生に対し、心から謝罪したい。事態を厳粛に受け止め、再発防止に向けて、全学的な取り組みを強化したい」と話した。【栗本優】