読売新聞のブッシュ会見記事から

読売新聞がブッシュ大統領と会見。

ブッシュ大統領は、小泉首相にたいして、「(中韓との)関係を改善できるよう望む」と伝えたことを明らかに。会見の場では、「われわれの友邦〔日本のこと〕が他の友邦〔韓国〕や関係国〔中国〕と良好な関係を持つことは、我が国〔アメリカ〕にとっての国益でもある」と、さらに踏み込んで指摘しています。

北朝鮮の説得、中国に促す…米大統領が読売新聞と会見(読売新聞)

北朝鮮の説得、中国に促す…米大統領が読売新聞と会見
[2006年7月11日17時0分 読売新聞]

 【ワシントン=寺田正臣、貞広貴志】ブッシュ米大統領は10日(日本時間11日)、ホワイトハウスで読売新聞などと会見し、北朝鮮によるミサイル発射問題に関連して「現時点での戦略は、北朝鮮を(6か国協議の)テーブルに戻すよう、中国が説得に当たることだ」と述べ、中国が北朝鮮にさらなる影響力を行使するよう促した。一方で、国連安全保障理事会で制裁決議案を採択する「選択肢は常にある」と述べ、制裁決議が北朝鮮に譲歩を迫る有効な手段であるとの認識を明確にし、核放棄要求などに応じるよう求めた。会見は、15日からの主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)を前に日独露伊の主要メディアと行われた。

「日中韓、関係改善望む」

 ブッシュ大統領は、「選択は彼(金正日(キム・ジョンイル)総書記)が下すべきもの」とも述べ、6か国協議に復帰するよう強く促した。北朝鮮が、関係国の警告にもかかわらずミサイル発射に踏み切ったことについては、「容認できない」と非難した。
 大統領は、小泉首相の靖国神社参拝などを巡り日本と中国、韓国の関係が冷却化している点について、「小泉首相には、『(中韓との)関係を改善できるよう望む』と伝えた。われわれの友邦が他の友邦や関係国と良好な関係を持つことは、わが国にとっての国益でもある」などと、「ポスト小泉」をにらみ日本が周辺国との関係改善に努力するよう踏み込んで発言した。
 関係国が協調し、北朝鮮に国際圧力をかける上で、日中や日韓の関係改善が必須との立場を示したものだ。ただ、「関係改善は、当事国次第」とも述べ、米国の“介入”には慎重な立場を示した。
 イランの核問題では、「イランが核兵器を持てば世界平和への脅威となる」と重大な懸念を表明し、あくまで「核兵器計画の放棄」を迫る立場を表明した。
 日米関係については、小泉首相との間で「素晴らしい関係を持った」と5年間を振り返り、次期政権とも「同じような関係を維持するつもりだ」と日米関係の緊密化に意欲を示した。
 大統領は、北朝鮮による横田めぐみさん拉致事件に言及し、「北朝鮮は人権に何の関心も払っていない」と強い不信感を表明した。
 会見には、読売新聞とハンデルスブラット紙(ドイツ)、タス通信(ロシア)、ソレ24オレ紙(イタリア)の計4社が参加した。

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