「自己の重力で球形を保つ」というのは、物理的に自ずと決まってくる基準ですが、それに対して「主要な天体」というのは主観的。はたして客観的な基準になりうるのでしょうか?
惑星数、一転8個へ 冥王星「格下げ」 IAUが修正案(朝日新聞)
惑星数、一転8個へ 冥王星「格下げ」 IAUが修正案
[asahi.com 2006年08月23日]惑星の新しい定義を議論している国際天文学連合(IAU)は23日、プラハで開会中の総会で、太陽系の惑星を現在の9個から12個に増やす16日発表の案を修正し、冥王星を外して8個とする案をまとめた。ほかの惑星と比べて小さく、公転軌道が傾いている冥王星を惑星として扱うことなどに反対意見が続出したため。IAUは新提案への意見も参考に、24日に最終案をまとめて採決する方針だが、新提案に対しても反発が出ることが予想され、議論の行方は不透明になっている。
国立天文台に入った情報では、修正案は同じ軌道にあった天体が合体して惑星が成長するとの理論に基づき、惑星を「恒星の周りを回り、その軌道上で主要な天体」などと定義する。
これによると、海王星と軌道が交差し、周辺に多くの小天体が見つかっている冥王星は、惑星から格下げされる。12個とする案では惑星とされた、小惑星セレスや冥王星の衛星カロン、米観測チームが発見して「第10惑星」と主張した2003UB313も惑星と扱われない。
16日に公表された当初案では、惑星を「自己の重力で球形を保ち、恒星の周りを回る恒星でも衛星でもない天体」などとして、セレスやカロン、2003UB313を惑星に加えるとした。
しかし、これでは今後も研究の進展で惑星が次々と増えてしまいかねないことなどから、反対意見が続出した。
冥王星は1930年に発見されて惑星と考えられたが、その後の観測で他の惑星と比べて極端に小さいことがわかった。さらに近年は、2003UB313のような冥王星と同程度の天体が、海王星より外側の軌道で相次いで発見されている。
このため、天文学者の間では「冥王星は惑星でない」という意見も根強い。当初案は、一般には惑星として定着している冥王星の地位を守るために出た、苦肉の策だったとも言える。
一方で、冥王星の発見者が米国人だったことから、米国では冥王星を惑星から外すことへの反対は大きい。IAU総会の参加者の中には「もっと議論をすべきだ」と、採決の先送りを求める意見も出ている。
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