台風の接近で南鳥島に駐在する気象庁の職員らが避難したというニュースを読んで、あらためて調べてみると、台風12号は、もともと東太平洋で発生した巨大ハリケーン。それが西に進んで日付変更線をまたいで、日本の観測範囲に入ってきたので、8月27日に台風12号と命名されたものです。
↑はWeathernews 台風ch.から。
今日の15時現在、中心気圧は925hPa(ヘクトパスカル)で、中心最大風速は秒速55メートル。標高20メートルの南鳥島じゃあ、直撃されたら大変です。避難する場所もないし。
なお、もっとも北よりのコースをたどった場合は、来週、東京に接近してくるかも知れません。
迫る猛烈台風、駐在員離島 南鳥島
[asahi.com 2006年09月01日14時12分]猛烈な台風12号が、日本の東端・南鳥島に接近しており、同島で気象観測を続けている気象庁職員や海上自衛隊員ら約40人全員が1日、飛行機で島外に避難した。同島は68年に日本に返還された後、気象庁の職員らが常時滞在しているが、台風の接近によって島外に避難するのは初めて。
気象庁によると、台風12号は3日ごろ同島付近を通過する見込みで、「暴風や高波、高潮で職員に危険が及ぶ」として島外避難を決めた。同島には、気象庁や海上自衛隊、海上保安庁の関係者らが滞在していた。
気象庁によると、1日午前9時現在、台風12号は、中心気圧920ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は55メートル。この台風は元々はハリケーンで、8月27日に太平洋の日付変更線を西に越えたため、台風12号に変わった。米国に大きな被害をもたらした「カトリーナ」と同じ最大ランク5の勢力を持っていた。
来週には、日本の南の海上に近づくという。