酸素入りウォーターなるものが、「疲れがとれる」などといって人気なのだそうですが、効果を調べた論文では、効果は確認されなかったことが明らかに。
だいたい、胃や腸から水に溶けた酸素が体内に吸収されるのか? という根本的なところが疑問。「元気が出る」と思って飲めば、普通の水でも元気が出るかも知れないし…。
人気の「酸素入り水」に効果なし? 国立健康・栄養研(朝日新聞)
人気の「酸素入り水」に効果なし? 国立健康・栄養研
[asahi.com 2006年09月08日]「酸素水」と呼ばれる高濃度の酸素ガスを溶かした水が人気だが、国立健康・栄養研究所が医学論文を調べたところ、飲んだ「効果」が確認されたケースはなかった。
酸素入り水のペットボトル製品の出荷量は昨年の3倍という推定がある。「ダイエットによい」「酸素不足から来る疲れを解消する」などと言われている。
同研究所に、薬剤師や栄養士から「ものすごく売れているが、本当に効果があるのか」という問い合わせがあり、人の実験で効果を検証した論文を調べた。
運動能力に関して実験した三つの論文、体内組成に対する影響を調べた二つの論文では、いずれも酸素水の効果は確認されていなかった。
同研究所によると、酸素は0度、1気圧の条件で水1リットル当たり49ミリリットル溶けるが、温度が上がれば減る。開栓後はできるだけ早く飲まないと、どんどん抜けていくという。
同研究所は「科学的根拠がない宣伝もある。迷ったらサイトを参考にしてほしい」としている。