野村総研が9月5日に発表した、日本の純金融資産の保有額別のマーケット規模の推計。収入だけでなく、資産の面でも、格差が拡大していることを示すうってつけの資料だとは思ったのですが、これをどう紹介したら分かりやすいのだろうか、と思っていたら、GK68さんが、「日本がもし1000人の村だったら」という形で要約しておられました。う〜む、こんな手があったんだ、お見事!
GK68’s Redpepper: 日本がもし1000人の村だったら(2005年)
野村総研の資料はこちら。↓
2005年の富裕層マーケットは81.3万世帯、167兆円 ―純金融資産の保有額別に各階層のマーケット規模を推計―
個人の純金融資産5億円以上という「超富裕層」は、約5万2000世帯。さすがに1997年の8.2万世帯よりは減っている(デフレだったからね)が、しかし、「超富裕層」の総資産額は2003年の38兆円から46兆円に増えている。さらに、金融資産1億円以上5億円未満という「富裕層」は、2003年の72万世帯125兆円から81万3000世帯、167兆円に増加。
これにたいし、マス層(金融資産3000万円未満)は、3831万5000世帯で、2003年と数は変わらないが、総資産は519兆円から512兆円に減少。全体として、持っている金融資産の多い上位の階層で、世帯数が増えるとともに、総金融資産も増えており、資産面でみたとき、格差が着実に開いていっていることが分かる。
マーケット分類 (個人の純金融資産) |
1997年 | 2000年 | 2003年 | 2005年 |
---|---|---|---|---|
超富裕層 (5億円以上) |
52兆円 8.2万世帯 |
43兆円 6.6万世帯 |
38兆円 5.6万世帯 |
46兆円 5.2万世帯 |
富裕層 (1億円以上5億円未満) |
125兆円 80.4万世帯 |
128兆円 76.9万世帯 |
125兆円 72.0万世帯 |
167兆円 81.3万世帯 |
準富裕層 (5,000万円以上1億円未満) |
137兆円 210.8万世帯 |
166兆円 256.0万世帯 |
160兆円 245.5万世帯 |
182兆円 280.4万世帯 |
アッパーマス層 (3,000万円以上5,000万円未満) |
192兆円 547.7万世帯 |
201兆円 575.1万世帯 |
215兆円 614.0万世帯 |
246兆円 701.9万世帯 |
マス層 (3,000万円未満) |
487兆円 3,643.7万世帯 |
503兆円 3,760.5万世帯 |
519兆円 3,881.5万世帯 |
512兆円 3,831.5万世帯 |
それにしても、個人の純金融資産が5億円以上って、どんな暮らしぶりなんでしょう? 貯蓄ゼロ世帯には想像もつきません。(^_^;)
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