金曜日、読売日本交響楽団の第452回定期演奏会をサントリーホールで聴いてきました。ボロディンの交響曲第1番から第3番まで全部いっぺんに演奏してしまうという珍しいプログラムです。
- ボロディン:交響曲第3番 イ短調
- ボロディン:交響曲第1番 変ホ長調
休憩 - ボロディン:交響曲第2番 ロ短調
ちなみに、ボロディン(1833-87)は、民族楽派「ロシア5人組」の1人。本業は医学博士だったそうです。
1曲目の交響曲第3番は、2楽章のみ。第1楽章は、ボロディンが急逝したため断片的な下書きしか残っていなかったのを、弟子のグラズノフが、「生前ボロディンがピアノで弾いて聴かせた第1楽章を、没後すぐに記憶に基いて(!)書きとめた」(川上薫氏のプログラムノーツによる)ということですが、そんなことがホントにできるんでしょうか? (^_^;)
で、交響曲第1番は、彼が有名になるきっかけとなった作品。第1楽章は、ロシア民族楽派といいながら、どこかベートーヴェン風。それが交響曲第2番になると、もっと派手になっています。
う〜む、しかし、ちょっとは身を入れて聴こうとは思ったのですが、やっぱり退屈というか、普通の曲だなぁ、というのが率直な感想。音楽的な工夫とか、内容的な深みとか、そういうものがないと、ねぇ…。
【演奏会情報】読売日本交響楽団第452回定期演奏会/指揮:ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー/コンサートマスター:デヴィッド・ノーラン/サントリーホール 2006年9月29日午後7時開演