イベント準備でテンテコ舞いの日々ですが、今日の仕事が順調に片付いたので、諦めていた都響のコンサートに出かけることができました。(^_^;)
- マリー・シェーファー:「マニトウ」(精霊)
- チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
- ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲
現代音楽の間にチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲という変則的なプログラムですが、矢野玲子(やの・りょうこ)さんのヴァイオリンを堪能させていただきました。
真っ白なドレスで登場された矢野玲子さん。協奏曲では珍しく、指揮の小泉和裕氏は暗譜で、わりとあっさり振り出したので驚いたのですが、矢野さんの演奏はちょっとはやめのテンポで、小気味いいというか、エネルギッシュな演奏でした。個人的な好みから言うと、第2楽章をもう少し“泣かせて”くれるとよかったのですが…。演奏が終わったあと、ほっとしたのか、とても明るい表情になったのが印象的でした。大人びた印象の矢野玲子さんですが、5回も舞台に呼び戻されたあと、ドレスの裾をもって、ポンポンと、ステージの段を駆け登って袖に戻って行かれました。これが24歳?の本来の姿なのかも知れません。(^^)
それにしても、ソリストに華があると、協奏曲はもりあがりますね?。(^_^;)
矢野玲子さんのプロフィールはこちらから
3曲目は、ポーランドの作曲家ルトワフスキの1950年代の曲。「イントラーダ」(第1楽章)、「夜の奇想曲とアリオーゾ」(第2楽章)、「パッサカリア、トッカータとコラール」(第3楽章)の3楽章構成。ティンパニや太鼓が随所に活躍する作品でした。第3楽章のパッサカリアは、コントラバスがピチカートで演奏する主題が印象的。最後は、小泉氏が大きく腕を振り回して、大音響、大熱演で終了しました。プログラムノーツによれば、この作品の後、ルトワフスキは「偶然性も取り入れた前衛的作風に移っていった」とのこと。前衛音楽に移行する前で、よかった??
で、1曲目ですが、1995年サントリーホール国際作曲委嘱作品だそうです。が、昨日のテント建て作業の疲れから爆睡してしまい、ほとんど聞いておりません。申し訳ありません。m(_’_)m
【演奏会情報】東京都交響楽団第633回定期演奏会Bシリーズ/指揮:小泉和裕/ヴァイオリン:矢野玲子/コンサートマスター:山本友重/会場:サントリーホール/開演:2006年10月30日 午後7時?