ニカラグア大統領選挙で、サンディニスタ民族解放戦線のオルテガ元大統領が当選。開票率91.5%で、得票率38.1%。第2位とは9%近い得票差。
ニカラグア大統領選、反米左派・オルテガ氏返り咲き
[2006年11月8日10時3分 読売新聞]【マナグア=中島慎一郎】5日投開票された中米ニカラグア大統領選は、中央選管の7日までの集計の結果(開票率91.5%)、1980年代に反米革命政権を率いた左派・サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)のダニエル・オルテガ元大統領(60)が38.1%を得票し、16年ぶりの返り咲きを決めた。
南米左傾化の流れを受け、米国の足元中米にも左派政権が誕生することになった。
得票率29%で2位となった親米右派・ニカラグア自由同盟(ALN)のエドゥアルド・モンテアレグレ元大統領府官房長官(51)は同日、敗北を認めた。
オルテガ氏は79年のニカラグア革命で親米のソモサ政権を倒し、米国が支援する反革命武装勢力コントラと90年まで内戦を展開。反米姿勢を強めるベネズエラのチャベス大統領やキューバのカストロ国家評議会議長とも親しく、米政府は復権に警戒感を強めてきた。