企業の8割も景気拡大の実感なし

勤労世帯の給与は減少中。企業の77.4%も、景気拡大の「実感がない」と回答。これで、なぜ「いざなぎ超え」と言われるのか?

中小企業の方が割合が高いとはいえ、大企業でも73.2%が「実感なし」と回答。他方で、トヨタは2兆円という空前の経常収益を上げている。本当にごく一部の企業だけの「景気拡大」のようである。

企業も8割が「実感ない」 いざなぎ超えの景気拡大(東京新聞)

企業も8割が「実感ない」 いざなぎ超えの景気拡大
[東京新聞 2006年11月07日 19時50分]

 民間信用調査会社の帝国データバンクは7日、高度成長期の「いざなぎ景気」を超えることが確実な今回の景気拡大について、調査した企業の8割弱が「実感がない」と回答したとの調査結果を発表した。
 今回の景気拡大は、家計よりも企業が恩恵を受けているとの見方が多いが、その企業でも戦後最長の景気拡大の実感を持てずにいる実態が浮かび上がった。
 調査は全国の企業を対象に行い、9799社から回答を得た。
 その結果「いざなぎ景気超えの実感がない」と答えた企業は77.4%に達し「実感がある」と答えた企業は3.7%にとどまった。「分からない」は18.9%。
 規模別で見ると、実感がないと答えたのは大企業は73.2%だったのに対し、中小企業は78.7%と多かった。地域別に実感がないと回答した企業の割合を見ると、北海道が86.6%と最も多く、東北が84.1%、中国が80.6%と続いた。
 また実感がないと回答した企業に、その要因を聞いたところ「企業業績の改善が進んでいない」の42.0%、「従業員の賃金改善が進んでいない」の28.4%などが上位に並んだ。企業業績が改善しない理由としては「競争激化」「仕入れ価格の上昇」といった回答が多かった。(共同)

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