金曜日の「バビ・ヤール」に続いて、土曜日もまたサントリーホールへ。この日は、ふたたびインバル指揮の都響定期演奏会です。日曜日のショスタコーヴィチ交響曲第11番“1905年”がすばらしかったので、期待して出かけてきました。
- ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58
- R・シュトラウス:アルプス交響曲 op.64
前半のベートーベンのピアノ協奏曲。ソロは、エリソ・ヴィルサラーゼという女性のピアニスト。女性らしくないといったら叱られそうですが、無骨で、装飾など削ぎ落とした渋い演奏でした。僕はもう少し艶があった方が好きなのですが…。(^_^;) アンコールのショパン「マズルカ」の方がよかったと思いました。
インバルの指揮は、ややピアノに引っ張られたのか、日曜日の、オケを完璧に支配するという雰囲気はありませんでした。それだけに、期待は後半のアルプス交響曲に。といっても、アルプス登山の様子を、それこそ写実的に描写したような作品で、僕には苦手なタイプの作品。バンダを16人も並べてやるあたりも、外連味たっぷりで、ひいてしまいます。そのせいかどうか分かりませんが、前半はいまいち散漫なイメージ。しかし、山頂について、嵐に遭遇して山を下る場面になると、俄然、オケの集中力がぐっとアップしたようで、思わず引き込まれてしまいました。(^_^;)
ちなみに、インバル氏は、来年12月にも都響定期に来演され、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」と同第7番「夜の歌」を指揮されるようです。いまから楽しみです。
【参考ブログ】
ハチャの深層 エリアフ・インバル(アルプス交響曲)
Takuya in Tokyo:インバル/都響 「アルプス交響曲」ほか
Thunder’s音楽的日常: インバルが帰ってきた!
善福寺日記 : ファンタスティック ナイト
巨匠亭 インバル/都響のアルプス交響曲 -DTIブログ
くーかい’s ブログ インバル&都響のアルプス交響曲
本と音楽のクロスオーバー : 都響定期:インバルの振った 《アルプス交響曲》
あれぐろ・こん・ぶりお – 要するに登山の描写なのだ@都響定期演奏会感想
はろるど・わーど 東京都交響楽団 「R.シュトラウス:アルプス交響曲」他
ピンバック: Takuya in Tokyo
ピンバック: はろるど・わーど
タコとアルプスの両方を聴かれたとはうらやましいです。
久々のインバルということで聴き逃せませんよね。
>アンコールのショパン「マズルカ」の方
上野ではアンコールがなかったのですが、
私も他の曲で楽しめればよかったです。
ちょっとベートーヴェンとは合っていなかったような気もしました…。
アルプスは再共演の出だしとしてはまずまずの内容でした。
何はともあれ、今後もまた都響をたくさん振っていただきたいです。