経済同友会が、11月に発表した労働法制にかんする意見書をあらためて読んでみました。
メディアでは、この意見書について、同友会は「ホワイトカラー・エグゼンプション制度」に難色を示した報道したところもありましたが、よく読むと、ホワイトカラー・エグゼンプション制度は「将来進むべき方向としては適正な考え方」と述べていて、制度そのものには反対していないことが分かります。
「労働契約法制」及び「労働時間法制」に関する意見書(経済同友会)
経済同友会のプランは、将来的には「ホワイトカラー・エグゼンプション制度」もありうるとしつつ、当面は、現状でも労働時間規制の対象外になっている管理監督職、および裁量労働制の枠を拡大することで対応しようというもの。
日本経団連の要求が直球だとすれば、経済同友会の要求は変化球。労働時間規制の適用除外の枠を広げようということでは同じということを見逃してはなりません。