自民党の末松信介参議院議員が、知り合いの経営者からの5000万円の借金を政治資金報告書に記載していなかったという事件。
しかし、借金の名目が「生活費援助」というのが怪しい。だいたい国会議員が生活費に困るか? さらに、その時期が参院選の半年前というのだから、選挙資金として提供してもらった、というのが本当のところではないか。
末松信議員、後援者に借りた5千万円を報告書記載せず(読売新聞)
末松議員は3年間で1700万円使い、検察の事情聴取があった直後に、利息226万円をつけてすぐに返したそうだけれども、3年間で1700万円というのは1年平均600万円弱。ちょっとしたサラリーマンの年収並みの金額。それだけのお金を黙って受け取っておいて、返したから何の問題もないというのは通用しない。さらに、返すための金はどこから調達したのだろう? すぐにそれだけの金が返せるのに、「生活費援助」として借金していたというのは、ますます面妖。
ぜひとも、おおやけの場所で筋の通った説明をしてもらいたい。
末松信議員、後援者に借りた5千万円を報告書記載せず
[2007年1月1日11時56分 読売新聞]自民党の末松信介参院議員(51)(兵庫選挙区)が兵庫県議時代の2003年12月、後援会幹部の会社経営者から5000万円を借り、昨年10月、経営者が大阪地検からこの金の趣旨について事情聴取を受けた直後に、226万円の利子を付けて全額を返済していたことがわかった。
政治資金収支報告書には記載されていなかった。政治資金規正法に抵触する恐れもあり、末松議員は収支報告書の修正も検討しているという。
末松議員によると、初出馬した参院選を半年後に控えた03年12月10日、経営者から生活費援助の申し出があり、5000万円を借り入れた。借用書も作成したが、返済期限や金利は決めなかったといい、3年後をめどに返済するつもりだったという。
5000万円は末松議員の個人口座に振り込まれ、うち1700万円は生活費などに使い、3300万円は口座に残ったままだった。06年10月初めに経営者が大阪地検から聴取を受けたことを知り、同月10日に返済したという。
末松議員は読売新聞の取材に「長い付き合いがあったので、個人として貸してもらった。経営する会社に何らかの便宜を図ったことはない」と釈明している。
続報:
東京新聞によれば、初めから選挙資金だったことになっています。
末松参院議員5000万未記載 03年、後援者から借り入れ(東京新聞)
末松参院議員5000万未記載 03年、後援者から借り入れ
[東京新聞 2007年01月01日 15時58分]自民党の末松信介参院議員(51)=兵庫選挙区=が、兵庫県議時代の2003年末に後援者から選挙資金として5000万円を借り、政治資金収支報告書に記載していなかったことが1日、関係者の話で分かった。政治資金規正法に抵触する恐れもあり、大阪地検は後援者らから事情を聴いたもようだ。
関係者や末松議員本人によると、末松議員は03年12月3日に参院選出馬を表明。同10日に後援者の県内の会社経営者から5000万円を借りた。選挙資金だったといい、借用書は作成したが、返済期限や利子は決めなかったという。
5000万円は末松議員の個人口座に振り込まれ、約1700万円は看板代や郵便代、生活費に使った。しかし、大阪地検が昨年10月ごろ、金の趣旨についてこの後援者を任意で事情聴取したため、直後に利子分も含め5200万円余りを返済したという。(共同)
↓これじゃあまるで、問題は800万円だけのようじゃないですか!
末松参院議員、800万円記載漏れ=収支報告書訂正へ(時事通信)
末松参院議員、800万円記載漏れ=収支報告書訂正へ
[1月2日1時0分配信 時事通信]自民党の末松信介参院議員(51)=兵庫選挙区=は1日、自らが支部長を務める自民党支部の政治資金収支報告書に、政治活動費に使われたとみられる約800万円を記載していなかった可能性があると明らかにした。末松議員は「全容を調査中だが、選挙管理委員会や弁護士と協議し、速やかに収支報告書を訂正する」としている。
末松議員や関係者によると、記載漏れがあったのは「自民党兵庫県参院選挙区第一支部」が2005年2月23日付で提出した収支報告書。
約800万円は末松議員の個人口座から数回にわたり出金されたが、支部の口座などには入金されていなかった。政治活動費に充てられた可能性が高いという。