改憲、参院選争点に―安倍首相が公言

安倍首相が年頭の記者会見で、今年夏の参院選で改憲を争点とすることを表明。

支持率巻き返しのために毅然とした態度を示したつもりかも知れないが、国民世論をなめてはいけません。

「参院選で憲法改正を訴える」首相が年頭会見(読売新聞)
安倍首相の年頭会見要旨 憲法改正など目指す(中国新聞)

「参院選で憲法改正を訴える」首相が年頭会見
[2007年1月4日13時41分 読売新聞]

 安倍首相は4日午前、首相官邸で年頭の記者会見を行い、憲法改正問題について、「私の内閣で憲法改正を目指すということを当然、参院選でも訴えていきたい」と述べ、夏の参院選で自民党の公約として訴えていく考えを表明した。
 首相は「今年で憲法施行から60年で、新しい時代にふさわしい憲法を作っていくという意思を今こそ明確にしていかなければならない。自民党の草案は出来ており、各党と協議を進めてもらいたい」と述べた。
 その上で、憲法改正の手続きを定める国民投票法案の扱いに関し、「与野党で議論を深めることを期待したい」として、通常国会での成立に期待を示した。
 政府の憲法解釈で禁じられている集団的自衛権の行使については、「憲法との関係の整備について個別具体的な類型に沿って研究を進めていく」と改めて強調した。
 さらに、首相は今夏の参院選に合わせて衆参同日選挙を行う可能性について、「現在のところ、全く考えていない」と述べた。参院選の結果、与党が参院で過半数を下回った場合の責任問題に関しては、「選挙は常に勝利を得るという気概で臨んでいかなければいけない。最高責任者として常に責任を感じ、努力している」と語った。

安倍首相の年頭会見要旨 憲法改正など目指す
[中国新聞 1月4日12時18分更新]

 4日の安倍晋三首相の年頭記者会見要旨は次の通り。

 【冒頭発言】今年を「美しい国づくり元年」としたい。参院選が今年予定されているが、正攻法で着実に実績を残すことに全力を尽くす。
 【憲法改正】国際社会で平和に貢献するために、時代に合った安全保障のための法的基盤を再構築する必要がある。集団的自衛権の問題を含め、憲法との関係の整理について個別具体的な類型に即して研究を進める。国民投票法案は与野党で議論が深まることを期待したい。わたしの内閣で憲法改正を目指したいと、当然、参院選でも訴える。
 【参院選、衆参同日選】常に勝利を得るために全力を尽くすという決意で臨みたい。(衆参)同日選挙は現在のところまったく考えていない。
 【教育再生】教育の再生は私の内閣の最重要課題。改正教育基本法の上に立ち、教育再生会議で具体的な論議が始まっている。具体的な案を私が責任をもって取りまとめていく。必要な法改正は、この通常国会に法案を提出する。
 【社会保険庁改革】国民から信頼される社会保障制度を構築する。社会保険庁は廃止、解体、6分割し、徹底した効率化を図り、国民から信頼される組織に変えるために必要な法案をこの国会に提出し成立を期す。
 【経済】景気回復を家計にも広げたい。国民が景気回復と構造改革の成果を実感できる年にしたい。
 【北朝鮮問題】6カ国協議が早い時期に再開されることを望む。北朝鮮は6カ国協議で国際社会の懸念に答えなければならない。すべての拉致被害者の生還を目指すことに変わりない。粘り強く、かけるべき圧力をかけながら、機会を得て対話で解決しなければならない。
 【少子化対策】安心して結婚し、子供を産み育てることができる日本社会にしなければならない。少子化に対抗するために本格的な戦略を打ち立てる。

全文は首相官邸ホームページで見ることができます。

安倍内閣総理大臣年頭記者会見(首相官邸)

しかし、改憲が争点にされたら、民主党はぐだぐだでしょうね。そこが安倍自民党の狙いかも知れません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください