さしあたりは契約社員ですが、将来的には正社員にすることも考えているとか。
真面目に働くモチベーションを維持しようと思ったら、やっぱりちゃんとした雇用にしないとダメだということです。
明治安田生命保険:派遣社員を直接雇用の契約社員へ(毎日新聞)
明治安田生命保険:派遣社員を直接雇用の契約社員へ
[毎日新聞 2007年1月4日 20時18分]明治安田生命保険は4日、系列の人材派遣会社から受け入れている職員約3200人を本社が直接雇用する契約社員に1日付で変更したと発表した。4月には勤務期間など一定条件を満たした契約社員を、選考のうえ正社員に採用する。保険金の不払いが問題となり、支払い業務などの体制強化が急務となっているが、契約社員や正社員に待遇を改善することで、従業員の意欲や責任感を高め、サービス向上につなげたいとしている。派遣社員全員を契約社員に変更したのは、国内生保で初めて。
非正社員の正社員化では、大手アパレル「ワールド」が昨年4月、販売子会社のアルバイト・パート約6000人のうち約5000人を正社員化した。
明治安田では事務系社員の6割を派遣職員が占めていた。派遣職員は関連子会社の「明治安田スタッフサービス」から受け入れていたが、有給休暇など福利厚生面で本社が直接採用する契約社員より不利だった。契約社員になると、本社の雇用規定が適用されるほか、賞与が支払われるようになる。
4月時点で、派遣・契約社員期間の合算が3年以上であれば、正社員の応募資格が与えられる。正社員になると昇給面で有利になるほか、与えられる仕事の幅も広がるという。現時点で正社員の応募資格があるのは約700人。
同社は人件費削減目的で、これまで派遣社員の人数を増やし、一般職の正社員の人数を減らしてきた。旧明治生命保険と旧安田生命保険が合併した04年からは一般職の正社員の採用は中止している。しかし、05年に保険金の大量不払い問題が発生。再発防止のためには支払い業務など事務部門の強化が必要と判断し、07年度から一般職の新卒採用も再開を決めている。【野原大輔】
明治安田生命の社告「派遣職員の契約社員への移行」および「契約社員の正規職員化」の実施について(2007年1月4日 pdf)を見ると、この派遣社員というのは、明治安田スタッフサービスという会社から派遣されたもの。明治安田スタッフサービスという会社は、社名からも分かるように、明治安田生命の100%子会社で、なおかつ、もっぱら明治安田生命グループに労働者を派遣している企業です(もちろん、一般の金融企業への派遣もやっているようですが)。社告からは、明治安田生命が、ここしばらく一般社員の採用をしてなかったことも分かります。要するに一言でいえば、昔なら自社で直接雇ったような社員を、子会社の人材派遣会社に雇わせて、そこからの派遣にしてしまう、ということです。それで、人件費のコストダウンができるとしたら、その方がちょっと変だ思いませんか?
今回のことも、いろんな派遣会社から明治安田生命に派遣されている人がいて、その人たちを正社員化します、というような話ではないということです。