安倍内閣メールマガジン。今週の第12号(2007/01/11)の「副大臣がお答えします」というコーナーで、70歳代の男性が、大企業は減税されるのに、自分は「昨年に比較して4倍の増税になったのは納得できない」との質問に、冨田成之・財務副大臣(公明党)が回答しています。
しかし、全然答えになってませんから。残念?!!
前段では、大企業減税は減価償却制度の見直しによるものと言い訳。で、高齢者の増税については、「従来、高齢者世帯の税負担は現役世帯と比べて、相当程度軽くなっていた」「高齢者の税負担は、以前と比べれば増加している」「現行制度でも、高齢者世帯の税負担は基本的になお軽くなっている」というだけ。まるっきりの開き直りです。
これじゃ、「4倍の増税は納得できない」という質問に何にも答えてませんよ。
●質問
「先日大企業に対する減税の記事がありました、企業減税による財源不足には消費税か個人所得の増税でまかなわれる公算が大きいという内容でした、小生今年は、昨年に比較して四倍の増税になっています。これ以上の増税には納得できません。」(男性、70代以上、無職、千葉県)
●回答 (財務副大臣 富田茂之)
(前略)
ところで、従来、高齢者世帯の税負担は現役世帯と比べて、相当程度軽くなっておりました。ここ数年の税制改正では、世代間の公平を図る観点から、年金課税の見直しや住民税の老年者非課税制度の廃止を行ってきたことから、高齢者の皆様の税負担は、以前と比べれば増加しているのは事実です。
しかし、高齢化により年金等の社会保障支出は増加しており、現役世代の負担する保険料等も増加しています。また、税制改正では、標準的な年金だけで生活する高齢者世帯に十分配慮しており、現行制度でも、現役世帯に比べると高齢者世帯の税負担は基本的になお軽くなっています。子供や孫といった将来世代へ負担を先送りしないためにも、ご理解いただきたいと考えています。(後略)