17日、イタリア北部のビチェンツァで、米軍基地の拡張に反対するデモがおこなわれ、7万人が参加。
こんどの基地拡張は、現在のビチェンツァの基地を近くの地方飛行場に移し、現在、ドイツとイタリアに分かれている米軍第173空挺団を集結させ、人員も現在の2800人から4500人に増員するというもの。デモには、政権与党の共産主義再建党の幹部なども参加。
伊で駐留米軍基地の拡張に反対する7万人デモ
[2007年2月18日18時42分 読売新聞]【ローマ=松浦一樹】イタリア北部ビチェンツァで17日、駐留米軍基地の拡張に反対するデモ行進が行われた。
警察当局によると、参加者は約7万人。国内約110か所に米軍施設が点在するイタリアで、これほど大規模な抗議行動が展開されるのは異例だ。
1500人の警官を動員して厳重な警戒態勢が敷かれたため、大きな混乱はなかった。
米政府は駐留米軍再編の一環としてビチェンツァの基地拡張を計画。現在、イタリアとドイツに二分されている第173空挺団を集約するためで、ビチェンツァの駐留兵力は倍増し、約4500人になるという。
イタリアのプローディ中道・左派政権は、2月に入って基地拡張を承認。だが、同空挺団がアフガニスタンへの増派部隊となることなどから、政権内部からも反対の声が上がり、ブッシュ米政権への反発が広がっていた。
追記:
「壊れる前に」のウニさんが、詳しい紹介記事を書いておられます。Google Mapsでビチェンツァの場所も確認できます(拡大率をあげると、おそらく米軍基地が移転すると思われる地方空港も見ることができます)。
→壊れる前に…: イタリアの米軍基地反対運動
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