『週刊東洋経済』が特集「貧困の罠」

『週刊東洋経済』2007年2月24日号

『週刊東洋経済』2月24日号が、「貧困の罠」ということで、54ページの特集を組んでいます。

これまでも、貧困と格差の問題では、『週刊東洋経済』はもちろん、『週刊エコノミスト』や『週刊ダイヤモンド』でも特集が組まれてきましたが、今回の特徴は、いまの貧困は、たまたまそのとき貧乏だったということではなく、一度貧困にはまり込むと、実は、なかなかそこから抜け出せなくなるという問題を、「貧困の罠」という角度から追いかけていること。

たとえば、普通のサラリーマンだった人が50歳代になって、突然リストラされる。すると、容易に再就職もできず、しかも、働く能力があると見なされて容易に生活保護は受けられない。そして、たとえば住宅ローンを支払っている最中だったりすると、簡単に家も失ってしまう…。リストラされなくても、病気や離婚など、ちょっとした出来事で「貧困」の中へ転落してしまうのです。

特集では、北九州市の生活保護申請を出させない「水際作戦」の実態や、障害者が「自立支援法」の名のもとにどんな状況に追いつめられているかも、リアルに紹介されています。若者の貧困の実態を取り上げた「『再チャレンジ』唱える空虚 安倍首相に『貧困』は見えない」(NPO法人事務局長・湯浅誠氏)は、なかなか深刻です。

『週刊東洋経済』は月曜日発売ですので、来週の月曜日には次の号が出てしまいます。興味のある方は、早めの書店へどうぞ。

『週刊東洋経済』が特集「貧困の罠」」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: embryonic movements of change

  2. 僕もたまたま「貧困の罠」という特集をしている号を見かけることができてようやっと手に入れました。
    じっくりと読んで日本の現状を知りたいですね。

  3. ピンバック: 氷河期世代からの反撃 

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