日本は戦時中の歴史を軽視するな――安倍発言、アメリカでの反響(4)

フィナンシャルタイムズには、こんな記事も出ていました(3日付)。いわく「ワシントンは東京に戦時中の歴史を軽視しないように言う」

ネグロポンテ米国務副長官が、日本の従軍慰安婦問題について「最も嘆かわしいことだ」と語ったというニュースです。

Washington tells Tokyo not to play down wartime history(Financial Times)

Washington tells Tokyo not to play down wartime history
By David Pilling
[Financial Times Published: March 3 2007 02:00 | Last updated: March 3 2007 02:00]

John Negroponte, US deputy secretary of state, yesterday made clear Washington would not support any Japanese attempt to play down its wartime history, calling the imperial army's treatment of sex slaves during the war "most deplorable", David Pilling reports.

His comment, during a visit to Tokyo, came a day after Shinzo Abe, Japan's prime minister, denied that the country's military had forced foreign women into sexual slavery during the second world war. "There is no evidence to prove there was coercion, nothing to support it," he told reporters on Thursday.

Mr Abe appeared to be backtracking from previous official apologies by the Japanese government acknowledging the military's role in setting up brothels and forcibly recruiting women, many from Korea, to be so-called comfort women. Many historians around Mr Abe, who has made restoring pride in Japanese history one of his policy platforms, contend that women at military brothels were volunteer prostitutes.

The issue, which has plagued relations between Japan and South Korea, has recently been revived in the US, where the House of Representatives has begun debating a resolution calling on Tokyo to acknowledge and apologise for its wartime abuse of foreign women.

Mr Negroponte said: "Our view is that what happened during the war was most deplorable. But as far as some kind of resolution of this issue [is concerned], it must be dealt with between Japan and the countries that were affected."

He said the historical issue should not get in the way of pressing diplomatic matters. "To the extent that this issue disrupts our ability to do that, that is a cause for concern."

またもやヘッポコ拙訳です。翻訳のスピードが上がっている分、出来はますます悪くなってます。(^_^;)
これも翻訳の転載・引用はお断りします。引用・転載したい場合は、ご自分の責任で英文からの翻訳をお願いします。

ワシントンは東京に戦時中の歴史を軽視すべきでないと言う
デイヴィッド・ピリング
[フィナンシャルタイムズ 2007年3月3日]

 ジョン・ネグロポンテ米国務副長官は、昨日、戦時中の帝国軍による性奴隷のとりあつかいを「最も嘆かわしい」と呼ぶことによって、ワシントンが日本の戦時中の歴史を軽視するいかなる試みも支持しないだろうということを明らかにした。デビッド・ピリングが報告する。
 彼のコメントは、東京への訪問中に、日本の安倍晋三首相が、日本の軍隊が第2次世界大戦中に外国人女性たちを性奴隷に押し込めていたことを否定した1日後に出された。「強制があったことを証明する証拠はない。それを支持するものは何もない」と彼は木曜日にリポーターに話した。
 安倍氏は、日本政府が、慰安所を設立し、女性たちを――多くは韓国から――いわゆる慰安婦に強制的に徴募するうえで軍が果たした役割を認めることによって、表明したかつての公式の謝罪から後退しているように思われた。安倍氏は、日本の歴史における自信を回復することをみずからの政策プラットフォームの1つとしているが、彼をとりまく多くの歴史家たちは、軍慰安所の女性たちは志願した売春婦たちだったと主張する。
 日韓関係を悩ましてきた問題は、最近アメリカで復活させられた。アメリカ下院で、東京にたいして外国人女性の戦時虐待を認め謝罪することを求める決議をめぐって討論が始まったからである。
 ネグロポンテ氏は、こう言った。「私たちの見解では、戦争中に起こったことは最も嘆かわしかったことである。しかし、この問題は、それ(に関係する)何らかの種類の解決と同じように、日本と被害を受けた国々との間でとりあつかわれなければならない」。
 彼は、歴史問題が外交問題を強調することの障害にならないだろうと言った。「この問題がそれにとりくむ私たちの能力を崩壊させるかぎりにおいて、それは懸念材料である」

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