厚生労働省の調査で、妻が正社員である場合の方が非正社員の場合に比べ、子どもの生まれた割合が2倍だったことや男性非正社員の結婚率が正社員の4割しかないことが明らかに。
非正社員では、結婚できない、結婚しても子どもを育てられない、というのは、前から分かっていたこと。いまごろ調査結果が出ました、って言ってもねぇ…という調査ですが、それが分かった以上、政府は、安心して子どもを生み育てられる社会のためにも、非正規雇用の改善のために努力してほしいものです。
「子供あり」、妻が正社員なら非正社員の2倍・厚労省調査(NIKKEI NET)
男性非正社員、低い結婚率 正社員の4割止まり(朝日新聞)
「子供あり」、妻が正社員なら非正社員の2倍・厚労省調査
[NIKKEI NET 2007/03/08 07:00]最近3年間に結婚した夫婦のうち、妻が正社員の場合はパートなど非正社員の場合に比べ、子供が生まれた割合が約2倍になることが7日、厚生労働省の調べで分かった。
同省は「正社員は、育児休業制度など、非正社員より産む環境が整っているからではないか」と分析している。
2002年10月時点で20?34歳だった男女について同省が継続的に追跡調査している。今回は05年11月までの3年間の統計で、4回目。
妻が「仕事あり」と答えた夫婦のうち、妻が正社員の場合は33.1%に子供がいたが、パートやアルバイトなど非正社員では16.3%。「仕事なし」では30.9%に子供がいた。
出産後に妻が同じ仕事を続けている割合は正社員で73.1%、非正社員で31.5%と2倍以上の差があった。夫の平日の家事・育児時間と妻の離職率にも相関関係があり、夫の家事・育児時間が「なし」では妻の離職率は51.4%に上ったが、「4時間以上」では18.8%だった。
一方、この3年前に独身だった男性のうち、正社員男性の15.2%が結婚したが、非正社員では6.3%だった。
結婚するかどうか「どちらともいえない」と02年調査で答えた当時20?34歳の独身男女のうち約4割が、05年には「結婚したい」と思うようになった。
男性非正社員、低い結婚率 正社員の4割止まり
[asahi.com 2007年03月07日21時01分]非正社員の男性が結婚する割合は正社員の4割――こんな実態が7日、厚生労働省の調査で明らかになった。既婚者について子どもがいる割合を妻の仕事別にみると、非正社員は正社員の半分だった。非正規労働が増えるなかで、雇用や経済基盤の不安定さが結婚や出産を阻む原因の一つとなっていることが、改めて浮き彫りになった。
02年10月末時点で20?34歳だった男女を対象に、同年から毎年同じ回答者を追跡調査している「21世紀成年者縦断調査」で今回が4回目。約1万9000人の回答を集計した。
1回目の調査で独身だった正社員男性のうち、これまでに結婚したのは15%だったのに対し、非正社員は6%にとどまり、2.5倍の格差。無職は4%だった。結婚した女性の割合は、正規、非正規、無職で大きな差はなかった。
「結婚したい」と考えている独身者は、男性の場合は正社員69%、非正社員50%、女性では正社員73%、非正社員63%。男女ともに正社員の方が結婚希望の割合が高かった。
妻の仕事別に子どもが生まれた割合をみると、正社員の場合は33%で、非正社員の16%を大きく上回った。専業主婦は31%だった。厚労省は「正社員なら育児休業を活用しやすいなどの状況が影響している可能性がある」とみている。
日経の記事は、新聞ではもっと長かったんですが、面白い記事だなぁと思ってインターネットを調べたら、たった2行…。(-_-;) いくら何でもケチりすぎです。〔ということで、紙面をみて打ち込みました〕