シーファー駐日米大使が、日本の政界の一部で従軍慰安婦問題を過小評価する傾向があることについて「誤りだ」と指摘。
過小評価は「誤り」 慰安婦問題で駐日米大使
[北海道新聞 2007/03/09 21:42]シーファー駐日米大使は9日、日本人記者団との会見で日本の政界の一部で従軍慰安婦問題を過小評価する傾向があることについて「誤りだ」と述べ、米国内で「ホットな問題」になっていることを強調した。
特に、日本に「謝罪」を求める下院外交委員会の決議案に反対していた親日のローラバッカー下院議員(共和党)のような保守派が賛成に回ったことを挙げた。安倍首相が、おわびと反省を明記した「河野洋平官房長官談話」の継承を強調していることは評価した。
同決議案は、下院外交委員会で審議中で、日本が採決回避に向け働き掛けを強化。安倍首相は、決議案が採択されても謝罪しないと明言している。
米国と北朝鮮が歩み寄った米朝作業部会とは対照的に、日朝国交正常化に関する作業部会が成果なく終了したことについては「驚かない」と述べ、今後の交渉を見守る姿勢を示した。