3月は忙しいさなかでしたが、演奏会に2つ行ってきました。
1つは、20日の都響の定期演奏会(第640回、Bシリーズ)。プログラムは、以下のとおり。指揮は小泉和裕氏、クラリネットはカール・ライスター氏でした。
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
モーツァルト:クラリネット協奏曲
ブラームス:交響曲第3番
2つめは、29日の読響の定期演奏会。この日は、1998年から読響常任指揮者をつとめていたゲルト・アルブレヒトが振る最後の定期演奏会。プログラムは、マーラー交響曲第9番でした。
都響の演奏会は、世間的にはライスターのソロが聴きどころだったのでしょうが、僕にはクラリネットという楽器そのものがよく分からないので、すばらしい演奏なんでしょうが、ちょっとよく分かりませんでした。(^_^;)
それよりさすが小泉さんと思ったのが、メインのブラ3。ブラームスの、いぶし銀ような魅力を、ていねいな弦の響きですっかり堪能させていただきました。
読響のマーラーは、変な力みのない、どちらかといえばあっさり気味の演奏。このあいだのコバケン退任の日フィル定演もマーラー9番でしたが、ある意味、非常に対照的。テンポも速めだったし、個人的には、もう少し外連味があった方が好きなのですが、これも、読響で、しばしば現代音楽をふってきたアルブレヒトらしさということでしょうか。お疲れ様でした。
【演奏会情報】
〔都響定期演奏会〕
指揮:小泉和裕/クラリネット:カール・ライスター/演奏:東京都強交響楽団/会場:サントリーホール/2007年3月20日 19:00開演
〔読響定期演奏会〕
指揮:ゲルト・アルブレヒト/コンサートマスター:藤原浜雄/演奏:読売日本交響楽団/会場:サントリーホール/2007年3月29日 19:00開演