もはや札束で誘ってみてもダメだと言うこと。田舎のことなので、「町を二分した選挙でしこりを残す結果となった」みたいなことが書かれるだろうけど、選挙結果を見る限り、町は二分されてはいない。投票率9割近くで、得票は2倍以上にひらいた訳だから、反対の声は文字どおり有権者の過半数を超えている。
核のごみ処分場白紙に/反対派当選、応募撤回
[四国新聞 2007/04/22 23:19]高レベル放射性廃棄物最終処分場の候補地選定をめぐり町長が辞職した高知県東洋町で、出直し町長選が22日投開票され、反対派で隣接する室戸市の元市議の無所属新人沢山保太郎氏(63)が、推進派で無所属の前町長田嶋裕起氏(64)を大差で破り、初当選した。投票率は89・26%。
国から交付金が出る最終処分場文献調査の是非が争点の事実上の住民投票。当選した沢山氏は「今回の選挙結果を重く受け止め、直ちに文献調査を中止してもらいたい」と強調。23日に最終処分場の文献調査の応募撤回と調査中止を求める町長名の文書を国に送付する意向を示した。
実施主体の原子力発電環境整備機構はこれまで「新町長の意向を尊重する」としており、調査は実施されない見通しになった。
核燃料サイクルで未解決の課題となっている処分場問題は、候補地選定が振り出しに戻った。