今週の「九条の会」(4月30日まで)

インターネットを流れるニュースの中から、全国各地の「九条の会」の活動を拾っています。

憲法9条連続講座、5月から
[朝日新聞 マイタウン徳島 2007年04月22日]

 憲法9条の大切さを考える連続講座が5月から始まる。憲法改正の手続きを定める「国民投票法案」の審議が国会で大詰めを迎え、憲法の「中身」をもっと知ろうと、「九条の会徳島」が初めて企画した。同会呼びかけ人の一人、元参院議員の乾晴美さん(72)は「本当に変える必要があるのか、変えたらどうなるのか。一緒に考えたい」と話す。(柳沢敦子)
 講座は6回。各回のテーマは、日中戦争や太平洋戦争を振り返る「15年戦争 国民は何をしたか」から、教育や経済界と憲法9条の関係を考えるものまで内容は多彩。県内在住の郷土史研究家や弁護士、大学名誉教授らが自らの体験談や研究テーマをもとに話す。
 乾さんの講演テーマは「軍国少女として生きて」。石井町出身で、1941年(昭和16年)の国民学校最初の入学生だった。音楽の授業で戦の歌や「英霊」をたたえる歌を習った。毎週のように母や近所の婦人たちが竹やりで人を刺す練習を、自分もやりたいと思いながら眺めた。戦中、近所のおばさんが息子の戦死に泣いている姿を見た時も「兵隊さんは戦地で頑張っているんだから私もしっかりしなければ」と思った。
 5年生で終戦。新制中学に入学した47年5月3日に日本国憲法が施行された。「二度と戦争はしない」と誓った9条が心に響くとともに、「知らぬ間に軍国少女に教育されていた怖さを痛感した。講演では教育の大切さを話したい」。
 講座は5月12日?7月28日の土曜6回。いずれも午後1時半?3時、徳島市中昭和町1丁目の県立総合福祉センターで。参加資料代1回500円、6回2千円。問い合わせ先は「九条の会徳島」事務局。

歌の力で九条守ろう 札幌・いなむらさん、会を結成 きょう旗揚げライブ
[北海道新聞 2007/04/27 08:15]

 歌の力で平和憲法を守ろう――。札幌在住のシンガー・ソングライターいなむら一志さん(58)が「歌うたいたちの九条の会」を立ち上げる。道内の歌手や歌の好きな人に呼び掛け、27日に札幌市内で「旗揚げライブ」を開く。
 いなむらさんは道教大札幌校の学生時代にベトナム戦争の悲惨を知り、反戦や平和をテーマに歌い続けている。これまで、ジョン・レノンの「イマジン」を日本語で歌ったり、イラク戦争時には「小火器を持つ手に小楽器を」と呼び掛けてライブも開いた社会派シンガーだ。
 憲法改正の動きが加速する中、「僕らが音楽活動を続けられるのも、平和憲法に守られているからこそ。『歌うたい』らしく、歌っていくことで一石を投じたい」と会の設立を決めた。旗揚げライブに向け、道内のプロやアマの歌手25人ほどに案内状を出したが、「音楽好きや興味がある人は自由に参加して」と呼び掛ける。ライブでは、参加者が平和への思いを語ったり、歌ったりする。
 今後も定期的にライブを開いて平和憲法の大切さを訴える。いなむらさんは「賛同者を100人は集めたい。将来は、『イマジン音楽祭』を開き、子供たちに平和や命をテーマにした歌詞を書いてもらい、僕らが曲を付けて歌いたい」と語っている。
 旗揚げライブは27日午後6時半から、中央区のライブハウスBoogie(南3西4、坪川ビル1階)で。入場無料だが、ドリンク代が必要。

「9条守ろう」と会結成 被爆者らが発足のつどい
[東京新聞 2007年4月28日 18時15分]

 原爆による被害を再び出さないため、戦争放棄をうたった憲法9条を守ろうと、全国の被爆者らが中心となって「ノーモア・ヒバクシャ9条の会」を結成、28日に東京都内で発足のつどいを開催した。
 同会は、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の関係者や弁護士、研究者ら15人が呼び掛けて結成。今後は、被爆者の体験を語り伝えたり、憲法についての勉強会を開くなどの活動を行っていくという。
 発足のつどいには60人以上が参加し、被団協の田中熙巳事務局長は「9条を変えようとしている勢力が攻勢に出ている中で、黙っているわけにはいかない。9条を現状に合わせるのではなく、現状を9条に合わせないと」とあいさつ。
 参加者は自由討議などで、「どんな理由があっても戦争をしてはいけない。子どもや孫たちを被爆者にさせてはいけない」「被爆者にとって9条を変えられることは本当に耐えられない」などと次々に訴えた。(共同)

「大北・九条の会」が国民投票法案の採決に抗議声明
[信濃毎日に新聞 2007年4月28日]

 憲法9条を守るための運動をしている「大北・九条の会」は27日、大町市内で記者会見を開き、「国民投票法案の採決強行に抗議し撤回を求める声明」を発表した。声明は政府や与党などの関係機関に送る。
 声明は衆院本会議で可決された同法案が「重大な欠陥と意図を持ったもの」とし、「少数の国民の意思で憲法9条が改定されてしまい、海外で戦争をする国に突き進もうとする暴挙」とした。
 同会は、5月3日に全県的で行われる、法案に反対する宣伝行動に呼応し、大北地域の全市町村を回って署名を呼び掛ける。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください