つじつまが合ってません!!

NHKの職員が酔っぱらって、路上で女性に抱きつき胸を触ったという事件。面白いのは、本人が「よく覚えていない」と言いながら、同時に「言いたくない」と言っていること。しかし、「言いたくない」というのは、何か「言いたくない」ことをやったということを「覚えている」という証拠。

NHKアナ強制わいせつ 逮捕(NHKニュース)

同じようにつじつまが合わないのは、靖国神社の春の大祭に「真榊」を供えていたことが明らかになった安倍首相のコメント。

参拝の場合と同じように「否定も肯定もしない」と答えて終わらせるつもりだったのでしょうが、記者から「供え物には『内閣総理大臣 安倍晋三』とあります。否定のしようがないのではありませんか」と突っ込まれ、しどろもどろの答弁になってしまいました。

 否定はしていません。あの?、否定も肯定もしないということで申し上げているわけだ。(「朝日新聞」2007年5月9日付)

否定はしないが、否定も肯定もしない、とはいったいどういう意味なんでしょうか?

NHKアナ強制わいせつ 逮捕
[NHKニュース 5月9日 11時32分]

 8日夜、東京・渋谷区の道路で、NHKの41歳の男のアナウンサーが酒に酔って通りがかりの女性に抱きつくなどして強制わいせつの疑いで警視庁に逮捕されました。逮捕されたのはNHKのアナウンサー高橋徹容疑者(41)です。
 警視庁の調べによりますと、高橋職員は8日午後10時前、東京・渋谷区富ヶ谷の道路で通りがかりの20歳代の女性に後ろから抱きつくなどしました。その後、現場から逃げましたが、目撃者の110番で駆けつけた警察官に見つかり、強制わいせつの疑いで逮捕されました。
 酒を飲んでかなり酔った状態で、調べに対して「よく覚えていない。言いたくない」などと容疑を否認しているということです。高橋職員はニュース番組の中継リポートなどを担当していますが、8日は仕事は休みでした。NHKは「職員が逮捕されたことはまことに遺憾であり、深くおわびいたします。事実関係を調べたうえで厳正に対処します」というコメントを発表しました。

供え物「否定も肯定もしない」首相一問一答
[朝日新聞 2007年5月9日]

 靖国神社問題をめぐる安倍首相と記者団との8日夜の主なやりとりは次の通り。

 ――供え物をしたのはどんな思いからですか。
 「国のために戦って亡くなられた方々に敬意を表し、ご冥福をお祈りし、尊崇の念を表する。その思いを持ち続けていきたい」
 ――参拝に代わるものと理解していいですか。
 「靖国神社にかかることが外交問題化、政治問題化している以上ですね、参拝をするしない、またお供え物を出した出さないということについては申し上げない」
 ――供え物には「内閣総理大臣安倍晋三」とあります。否定しようがないのではありませんか。
 「否定はしていません。あのー、否定も肯定もしないということで申し上げているわけだ」
 ――特定宗教の活動を助長するのではありませんか。
 「いまお答えをしている通り」
 ――中国や韓国は懸念を示しています。
 「そういうコメントに対して私が申し上げることの結果、むしろ外交問題になるのではという観点から申し上げない」
 ――国民の理解は得られますか。
 「国民の皆様のご理解をいただきたい」

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