一昨日(23日)、都響の定期演奏会に行ってきました。今回も会場はオペラシティです。
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番 op.72b
ヴォルフ:「メーリケ詩集」より 祈り/古い絵に/聖受難週間/朝早く/
ためいき/眠りに寄す
「スペイン歌曲集より」 お前が花を摘みに行くとき
「ゲーテ詩集」より ねずみをとる男
(休憩)
R.シュトラウス:4つの最後の歌
R.シュトラウス:組曲「ばらの騎士」
前半はしっとり、後半はR・シュトラウスで楽しく(「4つの最後の歌」は、楽しくというのには合わないかも知れませんが)、というプログラムでしょうか。指揮はニールス・ムース氏。独唱は、ヴォルフをテノールのカール=ミヒャエル・エブナー氏、R.シュトラウスをソプラノの中嶋彰子さん。
最初のベートーヴェンで、まずなんだかよく分かりませんが、もたつく感じがして???と疑問符を抱えながら聴いていました。しかしこれはまだ序の口。ヴォルフの歌曲になると、そもそもソリストの声が出ておらず、聴いている方がつらくなるぐらい。とうとう途中でいったん袖にはけていましたが、まったくもって残念な出来でした。
それに比べたら、後半のR・シュトラウス「4つの最後の歌」は、ちゃんと声も出ていて、歌詞を追いかけながら、味わわせていただきました。
そしていよいよ最後の「バラの騎士」ですが、これがなんだか難しい(?)のです。リヒャルト・シュトラウスなんだから、もっと軽く演奏してもよさそうと思うのですが、そして指揮者もそんな感じで振っていると思ったのですが、どうも都響の演奏は固くなってしまったというか、生真面目すぎるというか…、もうひとつだったなぁ?というのが正直な感想です。しかし、とりあえず最後は盛り上がったので、「終わりよければ…」というところでしょうか。(^_^;)