今日の「日経新聞」夕刊の「生活 ワーキングウーマン」欄で、働く女性の4割が「管理職になりたくない」と思っているという記事が出ていました。
紹介されていたアンケート調査というのは、こちら。
→GEWEL「働く女性意識調査」(pfdファイル、712KB)
このアンケートを見ると、「あなたは、現在の職場で管理職(課長待遇以上)になりたいとお考えですか?」の質問に
すでに管理職である | 5.5% |
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将来管理職になりたいと考えている | 16.1% |
管理職にはなりたくない | 40.7% |
どちらともいえない | 34.0% |
その他 | 3.7% |
で、この40.7%の人にその理由を尋ねると、
今まで以上に、長時間働きたくないから | 50.7% |
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責任を負いたくないから | 29.6% |
部下を持ちたくない | 19.8% |
管理職になっても、それに見合った収入が得られないと思うから | 17.8% |
仕事は一人でやる方が好き | 12.5% |
他部門との「調整・ネゴ」などはやりたくないから | 11.3% |
ということで、管理職になると、今まで以上に長時間働かされて、責任をおわされ、部下の面倒もみさせられた揚げ句に「それに見合った収入が得られない」ということのようです。これって、けっこう当たっているかも。(^_^;)
ちなみに、この調査をやったのは、GEWELというNPO団体。GEWELというのは、Global Enhancement of Women’s Executive Leadershipの略、だそうです。
なお、この調査は、インターネットによる調査で、有効回答は2,486名。で、アンケートに答えてくれた人のプロフィールは、「30代前半の女性が最も多く、また、社員1万人以上の大企業、業種としては製造業、そして事務職の女性が多い」、そして45%が外資系、55%が日本の企業・研究所。87.5%が正社員ということになっています。
このほかにも、面白い結果がいろいろ。
まず「何のために働いているのか」という働く目的。「自分のため」が64.4%で一番、そして「家計のため」28.0%というのもリアルなところか。そして、30代後半以上になると、「家計のため」の割合が高くなる。同じように、30代後半以上だと、現在の職場であれ他の職場であれ、ともかく「定年まで働き続けたい」という割合が高くなる。
また、59%が「職場で男性の方が優遇されている」と回答しているのも注目される。「平等」という回答は28.2%だけ。で、「具体的には、以下の点で男女間の差別を感じることがありますか」との質問にたいする回答。
昇進・昇格に差別がある | 42.4% |
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賃金に差別がある | 31.1% |
結婚したり子供が生まれたりすると勤め続けにくい雰囲気がある | 25.0% |
女性は定年まで勤め続けにくい雰囲気がある | 23.2% |
能力を正当に評価しない | 22.2% |
女性を幹部職員に登用しない | 20.2% |
教育・訓練を受ける機会が少ない | 15.4% |
補助的な仕事しかやらせてもらえない | 12.0% |