マッスルミュージカルで労働組合結成

「マッスルミュージカル」の出演者らが、一方的な賃金減額にたいして労働組合をつくって反対の声を上げています。

主催者側企業は、年間500万円の契約を一方的に最大50%も減額。さらに、当初、15人でスタート労働組合にたいし脱退を強要し、現在は5人。3人はミュージカルへの出演を拒否されていると言います。

こんな一方的なやり方は許されません。

マッスルミュージカル:正規賃金の支払い求め申し立て(毎日新聞)

マッスルミュージカル:正規賃金の支払い求め申し立て
[毎日新聞 2007年5月28日 19時11分 (最終更新時間 5月28日 23時15分)]

 人気ミュージカル「マッスルミュージカル」の出演者で作る労働組合が28日、減額された賃金に対し正規賃金の支払いを求める仮処分申請を東京地裁に申し立てた。また就労排除など不当労働行為の救済を東京都地方労働委員会に申し立てた。
 申し立てをしたのは、映画演劇労働組合連合会フリーユニオン・マッスルミュージカル支部(磯前方章委員長)。申立書などによると、磯前委員長らは1月にミュージカルを運営する「デジタルナイン」(東京都千代田区、樋口潮社長)と口頭で年間契約について合意した。しかし、今月下旬からのラスベガス公演に参加しないメンバーには賃金20%減額と契約期間延長が一方的に通告され、磯前委員長ら6人は50%減額が通告された。合意時、磯前委員長には500万円が提示され、1、2月に各約41万円が支給されていた。
 納得できないメンバー15人が労組を結成したが、会社側は減額した契約書へのサインと組合脱退を個別に迫った。組合員は5人に減り、サインと脱退を拒んだ組合員3人は劇場へ入れず、就労から排除された。磯前委員長は「舞台に上がりたくてやってきた人間が『舞台に上がれなくなるぞ』と言われるのはとてもつらい。一方的な賃金カットに話し合いの場もないやり方には我慢できない。舞台でのけがに労災もない。ミュージカルをもっと良くするためにも頑張り、再び舞台に復帰したい」と話している。
 同ミュージカルはテレビの人気番組「筋肉番付」などをきっかけに01年に設立された。東京都渋谷区で上演中で、29日からは米国・ラスベガスでも上演予定という。
 デジタルナインは「不当労働行為はないものと認識している。現在、団体交渉に応じている最中の申し立ては不本意だ。公的機関の場で会社の正当性を主張していきたい」とコメントを出した。【東海林智】

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