高校3年生の女子が妊娠し、誰にも相談できないまま、学校のトイレで出産、赤ちゃんはそのまま死亡したという事件。痛ましいとしか言いようがありません。
「性の乱れ」を問題にすることは簡単ですが、そういうきれい事ではすまないというのが現実。性行為にたいする知識(男性の望むままに性交渉に応じる必要はないのだ、ということを含め)、避妊の知識、あるいは望まない妊娠をした場合に相談できる体制など、考えるべきことはたくさんありそうです。
高3女子が校内トイレで出産、携帯でSOS…赤ちゃん死亡(読売新聞)
高校生出産男児、死因は窒息か(新潟日報)
女子高生が学校便器に男児産み落とす(デイリースポーツ)
高3女子が校内トイレで出産、携帯でSOS…赤ちゃん死亡
[2007年6月6日21時24分 読売新聞]新潟県長岡市の県立高校内の女子トイレで5日夕、同校3年の女子生徒(18)が男児を出産し、男児は死亡していたことが、6日わかった。
長岡署の調べによると、女子生徒は5日午前中から授業に出ていたが、午後4時ごろ、腹痛を起こしてトイレに行き、午後5時ごろ出産。生徒は個室内から携帯電話で友人に連絡し、駆け付けた友人と教諭が、洋式トイレの便器内に男児が産み落とされているのを見つけた。男児は病院に運ばれたが、死亡が確認された。
男児は体重約2800グラム。同署で男児の死因などを調べている。保護者や学校関係者らは生徒の妊娠に気付いていなかったという。
同校は6日を臨時休校とし、7日朝に生徒を集めて経緯を説明するという。
高校生出産男児、死因は窒息か
[新潟日報2007年6月7日]長岡市の県立高校内で女子生徒(18)が出産した男児が死亡した問題で、6日に司法解剖を行った結果、男児は生まれた後、窒息死した可能性が高いとみられることが分かった。長岡署などでは女子生徒の体調の回復を待って、出産の経緯などを詳しく聴く。
同校では同日午後7時半から体育館で緊急の保護者会を開き、出席した約210人の保護者に、校長らが問題の経緯を説明した。保護者の間からは「なぜ救急車を呼ばなかったのか」などの質問が上がったという。
同会後、校長は取材に対し「本人はいつごろ妊娠したのか意識が全くなかった。(女子生徒の出産直後)職員も妊娠について想定していなかったが、ひっ迫した中で最大限のケアをした」と話した。
2年生の息子を持つ父親(48)は「衝撃を受けた。子どもの命を第一に考えるべき。何とか助けられなかったのか」と表情を曇らせ、3年生の母親も「残念。帰って子どもとよく話をしたい」と小走りに去った。
女子高生が学校便器に男児産み落とす
[デイリースポーツ 2007年6月6日]新潟県長岡市内の県立高校の女子トイレの便器で5日夕、同校の女子生徒(18)が男児を出産した。周囲に内証で産んだものの、処置に困り同級生に電話。教職員らも駆けつけ病院に搬送したが、へその緒がついたままの男児はすでに死亡していた。
自分が通う高校のトイレの洋式便器の中に赤ちゃんを産み落とすというショッキングな事件が起こった。
長岡署の調べによると、女子生徒は授業終了後の5日午後4時ごろ、周囲に「おなかが痛い」と告げてトイレに行き、午後5時ごろ、個室の洋式トイレの便器の水たまりに男児(2800グラム)を産み落とした。
家族や同級生、先生ら周囲に妊娠を隠していた女子生徒は、出産はしたものの処置に困り果て、約20分後、同級生の携帯電話に連絡。直後には知らせを聞いた教職員らも駆けつけたが、個室のドアに内側から鍵をかけたまま。しばらくして説得に応じ、ドアを開けさせたところ、出産していたことが分かったという。白い便器は出産の際の出血で赤く染まっていた。
女子生徒と赤ちゃんは校長や担任、父母らに付き添われて病院に運ばれたが、男児はすでに死亡していたという。
女子生徒は予定日を1、2週間前にした臨月での出産。これまで通常通り登校し、家族も学校関係者も妊娠を知らず、大変驚いていたという。赤ちゃんの父親は20代で、学生ではない。同署では「女子生徒は大柄で太めな体形。周囲も妊娠に気づきにくかったのでは」と話している。
女子生徒は市内の病院に入院中。回復を待って事情を聴く方針。
同校は6日、臨時休校した。