グッドウィル、派遣の「保険料」徴収を返還へ

グッドウィルの「1日派遣」で働いたことのある皆さんへ。

派遣1回につき、200円程度を「保険料」名目等で天引きしていたものを、グッドウィルが返金に応じることになりました。だから、心当たりのある人は「おれの200円を返せ」とぜひ申し出ましょう。

日雇い派遣の天引き給与「返金応じる」 折口会長が明言(朝日新聞)

この200円、「保険料」「データ整備費」などといっていましたが、1日3万人以上を派遣するグッドウィルでは、年間総額15億円にのぼるとみられていました。かりに何か保険をかけていたとしても、保険料が年間15億円などということはありえないでしょう。つまり、この200円はタダ取りだった可能性があるのです。それに、どんな理由があるにせよ、労働者の同意なしに給与からの強制天引きは許されません。

で、労働組合の指摘で、グッドウィルは天引きをやめましたが、過去に徴収された「保険料」の返金には応じない姿勢をとっていました。しかし、コムスンの問題で風当たりが強くなり、にわかに低姿勢に変わったようです。

日雇い派遣の天引き給与「返金応じる」 折口会長が明言
[asahi.com 2007年06月08日21時17分]

 8日、コムスン問題で記者会見したグッドウィル・グループの折口雅博会長は、別の子会社で「日雇い派遣」大手のグッドウィル(東京都港区)の給料天引き問題について、派遣労働者から申し出があれば返金に応じる方針を明らかにした。
 折口会長は「強制的にとれるものではなく、納得いただけていない人に関しては返金が必要だと思う」と語った。
 日雇い派遣各社は、派遣1回あたり200円程度を、保険料などの名目で給料から天引きしていた。月20日間働けば年間5万?6万円程度になる。
 グッドウィルは制度を廃止したが、任意の支払いだと主張し、過去の天引き分の返還に応じない姿勢だった。しかし、同社の派遣労働者でつくる労働組合は、事実上は強制で使途も不透明だとして返還を請求。賃金の未払いだとして労働基準監督署に一斉申告する動きも広がっていた。
 1日3万人近くを派遣するグッドウィルでは、年間徴収額は約15億円に上るという。同グループの06年6月期の連結当期利益は34億円で、返還が大規模に行われれば業績にも影響が考えられる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください