2007年版「男女共同参画白書」によると、日本の男女平等のすすみ具合は115カ国中79位。女性の社会進出度も75カ国中42位で、いずれも大きく遅れていることが明らかに。
こういう不平等も、日本会議の人たちに言わせれば「日本の美徳」になるのでしょうか。それとも、こういう日本社会の遅れた実態が明らかになるからこそ、「男女共同参画社会基本法」の撤廃を要求しているのでしょうか。
日本の女性国会議員は9.4% 12カ国で11番目(朝日新聞)
日本女性の社会進出、世界でも低水準…男女共同参画白書(読売新聞)
日本の女性国会議員は9.4% 12カ国で11番目
[asahi.com 2007年06月19日10時03分]政府は19日、07年版の「男女共同参画白書」を閣議決定した。アジアや欧米など12カ国の男女共同参画状況の国際比較をしたところ、日本の国家公務員に占める女性の割合や女性管理職の割合は、諸外国から大きく引き離されていた。
06年の女性国会議員(二院制の場合は下院のみ)の割合は、スウェーデンが47.3%で最も高く、ノルウェー(37.9%)、ドイツ(31.6%)と続く。最下位はマレーシアの8.9%。日本は9.4%で下から2番目だった。
05年の女性国家公務員の割合は、データのある10カ国で日本が20.0%と最も低く、他の9カ国は34.0?56.0%。課長級以上の女性の割合でも日本が1.8%と最低。トップはシンガポールの62.0%だった。
管理職に占める女性の割合は、日本は10.1%で、欧米諸国よりも極端に低い。フィリピン57.8%、シンガポール25.9%などアジア諸国と比べても、韓国7.8%と並んで低迷している。
白書では「女性の地位を示す指標の一つ」として、男女間の賃金格差も調査した。男性の賃金に対する女性の賃金の割合は、欧米諸国は80%台だが、日本は66.8%。出産・育児による退職が多く、再就職しても正社員との賃金格差が大きいパート労働者の割合が多いためだという。
日本女性の社会進出、世界でも低水準…男女共同参画白書
[2007年6月19日12時1分 読売新聞]政府は19日午前、2007年版の男女共同参画白書を閣議決定した。日本は、女性の政界や経済界への社会進出度を示すGEM値が75か国中42位(06年)、男女間の格差の大きさを測るジェンダーギャップ指数が115か国中79位(同)と下位にとどまっていることが明らかになった。
国会議員に占める女性の割合は9.4%(06年)で12か国中11位、国家公務員の上位の役職に占める割合も1.8%(05年)で11か国中の最下位だった。
GEM値は、ノルウェー、スウェーデンの北欧諸国が1、2位を占め、アジアではシンガポールが18位だった。日本は02年も66か国中32位と順位が低かった。
白書では「政治・行政分野、労働分野ともに女性の参画は遅れている。男女共同参画に取り組む基本的法制では諸外国に劣らないが、実態として社会の各分野での女性の登用が進んでいるとは言い難い」と指摘している。そのうえで、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を確立するための環境整備の必要性を訴えている。
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