参院選、有権者は何を選択したか(2)

「東京新聞」7月30日付夕刊での鎌田慧氏のコメント。自民党の敗因は「年金問題」ではなく、庶民の生活などには無関心な安倍首相が裸の王様になってしまったからだと指摘。同時に、民主党にたいする投票のなかには、民主党が主張するような集団的自衛権の行使や改憲にたいする批判票もあるのだぞと釘を刺されています。

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民主党研究が必要だ

安倍政権、自民・公明連合の歴史的大敗で、参議院第1党になった民主党。「二大政党制」への流れが強まったとする論評もあるが、何はともあれ、民主党という政党がどういう政党なのか、その実態をよく研究することが必要だ。

本質的には、自民党に代わる「もう1つの保守政党」といって間違いないのだけれど、他方で、市民運動家や障害者、在日韓国人(といっても選挙に立候補している以上、日本国籍を取得している訳だけれども)などが立候補できる、あるいは立候補してみようと思う政党だったりもする。今回当選した議員、とくに新人議員たちがどんな政治的な立場、出自なのかも、きちんと確認しなければいけない。

さらに、今年4月の統一地方選挙を経て、地方政治に占める民主党の役割がどうなったのか、そしてその民主党の地方議員たちが今度の参院選ではどんなふうに動いたのか、そういう民主党の基礎組織の実態も調べてみる必要があるだろう。

なんにせよ、民主党に向けられている国民の期待が、はたしてこれからどうなっていくのか。そのことを正しく見極めるためには、いま民主党研究が切実に求められていることは間違いない。

米下院、従軍慰安婦決議を採択

米下院本会議で、従軍慰安婦問題で日本政府に謝罪を求める決議が可決されました。

メディアはこの問題をもっぱら日米関係への影響という視点ばかりで論じていますが、そういう論評自体が、実は、従軍慰安婦問題そのものから眼をそらすもの。問題に真正面から向き合った論評を求めたい。

慰安婦決議を初採択=日本に謝罪要求、安倍政権に打撃?米下院(時事通信)
米下院、本会議で慰安婦決議を可決(NIKKEI NET)

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阪急系ホテルで厚生年金・健康保険、雇用保険未加入

阪急系ホテルで、臨時雇用のウエーター、ウエートレスらが厚生年金・健康保険だけでなく、雇用保険にも未加入だったことが明らかに。いうまでもなく、年金・保険未加入は重大な犯罪行為だ。

1日契約の派遣社員だったのかも知れないが、実際には、1カ月以上、1年以上、社員と同等に働いていたという。あらためて、「日々契約」という働かされ方の異常さが証明されたといえる。

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小田実氏逝く

小田実さん(2004年7月、「九条の会」発足記念講演会で)

作家の小田実氏が今朝なくなられました。かつては「既成政党」批判を全面にかかげた「市民主義」を唱えられましたが、1995年の阪神・淡路大震災の復興市民運動のなかで共産党とも協力をおこない、晩年は「九条の会」の呼びかけ人の1人として、さまざまな団体・個人を結びつける重要な役割をはたされました。

前日の参院選での安倍政権、自民・公明連合の歴史的大敗を、小田氏ならどのように見られたでしょうか。合掌。

小田実さん死去 作家 市民平和運動に尽力(東京新聞)

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『資本論』の文章って…

『資本論』第2部、第3部は、マルクスの残した草稿をエンゲルスが整理したものだから、マルクスがあれやこれや考えながら書いたものがそのまま本文になっていて、読みにくい。「しかし」「しかし」がくり返されたり、「したがって」「それゆえに」でどこまでも文章が続いていたり、「ああでもない、こうでもない」と文章が錯綜していたりします。これは、エンゲルスの編集が悪いとか、翻訳が悪いとか問題ではなくて、もともとのマルクスの草稿がそうなのだから、どうしようもありません。

しかし、それにしても…という文章にぶつかってしまいました。(^_^;)

それは、たとえば『資本論』第3部 第1編第6章「価格変動の影響」のなかの次の部分。

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移動中のお買い物

『手塚治虫「戦争漫画」傑作選』(祥伝社)

駅前の本屋さんで発見。大阪大空襲を描いた名作「紙の砦」ほか短編7作品が収められています。

【書誌解題】
著者:手塚治虫/書名:手塚治虫「戦争漫画」傑作選/出版社:祥伝社(祥伝社新書081)/発行:2007年7月/定価:本体750円+税/ISBN978-4-396-11081-9

『資本論』第3部第5章 疑問箇所に遭遇

『資本論』第3部の再読・精読ですが、目下、第5章「不変資本の使用における節約」に突入。

しかし、その途端、疑問な箇所にぶつかってしまいました。第5章の冒頭に、こんなふうに書かれています。文脈をはっきりさせるために、あれこれの保留条件などの追加的記述部分は省略。

 絶対的剰余価値の増加、または剰余労働の延長、それゆえ労働日の延長は、可変資本が等しいままである場合には、すなわち同数の労働者が名目的には同じ賃金で使用される……場合には、不変資本の価値を、総資本および可変資本にたいして相対的に減少させ、そのことによって利潤率を高める……。(新日本新書版『資本論』第8分冊、132ページ)

何が疑問かというと、労働日が延長される場合、当然、消費される原料が増えるのだから、不変資本の価値は増大するはず。したがって、可変資本が同じままである場合には、総資本および可変資本にたいする不変資本の割合は増大するのではないか、ということ。

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寝過ごしました

ただいま武蔵野線で移動中です。

今日は、10時前に新松戸から取材開始。ところが、目を覚ましたら、すでに8時を回っていて、マジ焦りました。

大慌てで顔だけ洗って家を飛び出して、何とかギリギリで間に合いそうですが、頭が寝癖のままです。(^_^;)

携帯電話、4割が通話せず

携帯電話を持っていながら、約44%の人が日ごろほとんど通話しない、という調査結果が出ました。

う〜む、おいらも、ほとんど通話せんなぁ…。メールもほとんどこないし、たまに「すいません、寝過ごしました。少し遅刻します」と連絡したり、電車の乗り換えをチェックしたりするぐらい。一番使ってるのは、写メと携帯からのブログ投稿。通話料金の繰り越しが1万円以上になってますが、パケ料金がいっぱいかかってます。料金プランを見直さんといかんなぁ…

ケータイは電話にあらず? 通話「ほとんどない」44%(朝日新聞)

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『資本論』第3部にとりかかりました

第2部に続いて、『資本論』第3部にとりかかりました。

とりあえず第1章を読了。第1章は、費用価格とは何か、利潤とは何かという最初の定義を明らかにしています(新日本新書版第8分冊、45ページ?63ページ4行目まで)。

そのあと、費用価格の概念から、利潤が流通過程から生まれるという幻想がどのようにして生じるかを論じています(63ページ5行目?68ページまで)。そのなかで、63ページ5行目から66ページまでは、トランズおよびトランズに依拠したマルサスの批判です。

そして、67ページ以降はプルードン批判。ただし、プルードン批判の方は、平均利潤率と生産価格の問題をプルードンは分かっていないというところで終わっているので、完結はしていません。

ということで、第2章に突入します。

日亜、「偽装請負」告発した労働者たちを解雇

LEDで有名な日亜化学工業が、「偽装請負」を告発した労働者7人を、事実上、解雇していたことが明らかに。日亜化学工業は、労働者の告発を受けて、「偽装請負」を解消し、直接雇用すると約束したにもかかわらず、「偽装請負」を告発した労働者7人が働いていた工場を閉鎖し、直接雇用のための選考試験で全員落としていました。

これにたいして、元請負労働者が労働局へ指導を申告。がんばれ!!

「偽装告発し日亜失職」 元請負労働者7人、労働局へ指導を申告(徳島新聞)

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新宿駅西口で志位さん、田村さんの演説を聞いてきました

新宿駅西口での日本共産党の街頭演説会

午後6時から新宿西口でひらかれた日本共産党の街頭演説会を聞いてきました。JR新宿駅西口の前から小田急ハルクへ行く歩道橋の2階テラスまでびっしりと人垣ができていました。演説会が始まる前から、参議院東京選挙区候補の田村智子さんや志位委員長が到着する度に、大きな拍手がわいて、盛り上がっていました。

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赤城農水相、知らなかったは通用しません

赤城農水相の事務所費問題。あらたに、「つくば政策研究会」なる団体が事務所を退去したにもかかわらず、7年間で1,215万円も事務所費が計上され続けていたことが明らかに。

赤城農水相は、「初めて知った」と言っていますが、共産党の「しんぶん赤旗」は、「同研究会の会計責任者は、赤城氏の中核的政治団体である資金管理団体『徳友会』の会計責任者」、事務担当者の女性は「『自民党茨城県第1選挙区支部』の事務担当者」であると指摘。これじゃあ、「知らなかった」ではすまないですね。

東京新聞:農相また事務所費疑惑 関連政治団体 退去後も1215万円計上(東京新聞)
赤城農水相の事務所費疑惑 「知らなかった」と言うが 議員当初から深い関与(しんぶん赤旗)

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『資本論』第2部を読了

本日は、千葉方面の取材で、またまた南関東を大移動。

ともかく移動に時間がかかるのが一番大変です。自宅から横浜まで1時間半近くかかるし、横浜→千葉も片道約1時間20分。結局、行ったり来りだけで半日つぶしている計算になります。

しかし、そのおかげで、『資本論』第2部の精読を完了!! ていねいに読んでみると、I(v+m)だのIIcだの、IImの部分1だの、目がチカチカしてくるややこしい文章も、書かれている中味はいたって当たり前のことだ、ということを再確認。第21章「拡大再生産」のところも、ていねいに読んでみると、マルクスがあれこれ苦労して原稿を書きすすめている様子が分かってきます。そして、ときにはトンチンカンなところへ踏み込んで、自分で「こんなやり方では解決しない」なんて書いているのを見ると、こっちが楽しくなってしまいます。

さて、明日からは何を読もうかなぁ…

本日の移動距離262.4km。お疲れ様でした。m(_’_)m