教育的配慮に欠けた学力テスト

足立区の小学校で、学力テストの採点から障害を持つ児童を無断で外していたことが明らかに。

足立区といえば、学力テストの結果によって学校への予算配分を決めるということで有名ですが、そんなことをやれば、こういう事件をまねくことは最初から分かっていたこと。なんともいやはや、まことに教育的なテストですねぇ…。

学力テスト:障害持つ児童の答案を採点から除外 足立区(毎日新聞)

学力テスト:障害持つ児童の答案を採点から除外 足立区
[毎日新聞 2007年7月7日 22時27分]

 東京都足立区教育委員会は7日、昨年4月に区が独自に実施した学力調査(テスト)で、同区内の小学校1校が保護者の了解を得ずに情緒障害などを持つ児童3人の答案を採点対象から除外していた、と発表した。区教委は「保護者に説明せずに不適切だった。申し訳ない」とコメントした。 区教委によると、問題が発覚したのは、区立全小中学校の小学2年?中学3年生を対象にした「足立区学力向上に関する総合調査」。

 3人はいずれも6年生で、2人は情緒障害で、1人は多動が見られる。普通学級に在籍しているが、週に何回かは別の学校の特別な学級に通っていたという。
 3人はテストを受けたが、「文章を理解する力が通常より難しい」などの理由から、校長の判断で採点対象から除外した。保護者へ説明しなかったことについて校長は「怠った」と説明しているという。3人の保護者のうち2人は校長の説明に納得していない。
 区教委は「児童に対する配慮」を理由に、学校名は明らかにしなかった。区内の全小中学校に対し、今年度実施された全国学力調査などで同様の行為がなかったかを調査する方針。【吉永磨美】

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