米下院が米軍イラク撤退法案を可決

米下院が、イラク駐留米軍を来年4月1日までに完全撤退させる法案を可決しました。

米下院が駐イラク米軍の撤退開始法案を可決(AFPBB News)

米下院が駐イラク米軍の撤退開始法案を可決
[AFPBB News 2007年07月13日 12:03 発信地:ワシントンD.C./米国]

【7月13日 AFP】米下院は12日、駐イラク米軍部隊の大半を120日以内に撤退開始させ、来年4月1日までに完全撤退させることを定める法案を可決した。採決は賛成223票、反対201票だった。
 ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は民主党主導の下院が前回可決した、米軍撤退日程の明示を求める法案に拒否権を行使しており、今回も拒否権を行使すると言明している。
 与党共和党からは4人の下院議員が賛成票を投じ、逆に野党民主党の10人が反対に回った。米政府は同日、イラク情勢の進展が不十分であることを認める中間報告を発表していた。
 下院の民主党指導部は法案審議の過程で、ブッシュ大統領のイラク政策は失敗したと指摘、政策転換を強く迫った。
 ステニー・ホイヤー(Steny Hoyer)民主党下院院内総務は、「米国が戦略を変え、イラク国民が自分たちで責任を担えるよう、米軍撤退を開始すべきだ」と述べた。
 一方、共和党議員の大半は、民主党が提出した今回の法案は、駐イラク米軍を敗北に至らせるシナリオだとして反発している。
 ジョン・ベイナー(John Boehner)共和党院内総務は同法案を「米軍の足を引っ張る無意味なもの」と批判し、「イラクで失敗すれば、安全保障上の危険は米国にも及ぶ」と反論した。

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