新潟県中越沖地震の直撃を受けた柏崎・刈羽原発で、地震直後の出火にたいし消火設備がちゃんと動かなかったり、放射能に汚染された水が漏れ出したりと事故続きの東京電力ですが、さらに、手抜かりな事態が次々と明らかになっています。
とくに本震の地震データを消してしまったというのは致命的。これまで、原発を地震が直撃したらどうなるかというのは、一種の“神学論争”でしたが、それがようやく実際のデータにもとづいて検証できる、と思った矢先に、そのデータそのものが消えてしまったのですから、東京電力にはあまりに僥倖、というべきでしょう。
地震データ消失、放射性物質まだ放出…原発ずさん対応続々(読売新聞)
放射性物質 18日まで漏れる(NHKニュース)
原因はマニュアル破りか排気筒の放射能検出(徳島新聞)
東電原発トラブル63件に 燃料プールの作業台落下(中日新聞)