中越沖地震がおきたさい、柏崎刈羽原発の放射線管理区域の中にいた作業員400人が、放射線検査を受けずに外に避難していたことが明らかに。
地震などで検査用ゲートが故障するという事態は予測しておくべきでした。もちろん作業員のみなさんだって避難はしなければなりません。そのための準備不足ということです。
柏崎刈羽原発作業員、検査受けず外へ
[TBS News-i 2007年8月11日02:10]新潟県中越沖地震の際、柏崎刈羽原発の放射線管理区域の中にいた作業員400人が、放射線検査を受けずに外へ避難していた事が分かりました。
東京電力によりますと、作業員が放射線を扱う区域から外に出る際は、放射線の汚染状況を検査することになっています。
しかし、今回の地震で30台ある検査用ゲートのうち20台が故障したということです。このため、東京電力ではおよそ400人の作業員をチェックさせることなく外部に非難させたということです。
「不適合には該当しないというもので、今まで公表はしてこなかった」(東京電力 寺沢徹哉・広報部長)
東京電力は、こうした措置は緊急時に認められており、外部への放射能漏れもないことを確認したとしていますが、またしても遅れた公表に非難が集まっています。