テロ特措法延長問題で、民主党は、これから党内の意見集約をすすめるというニュース。代表が「反対だ」と言っても、反対に決まった訳ではない、というところが、日本の政界のぐずぐずなところですが、はたしてこの党内集約、どうなりますやら。
民主 テロで時間かけ意見集約
[NHKニュース 8月14日 4時36分]民主党内では、小沢代表が11月1日に期限が切れるテロ対策特別法の延長に反対する考えを示したのに対し、前原前代表が延長の必要性に言及するなど、異論も出ており、執行部は、この問題が、党内対立の火種にならないよう、時間をかけ、ていねいに意見集約を進める方針です。
民主党の小沢代表は、先週、アメリカのシーファー駐日大使と会談し、海上自衛隊がインド洋で行っているアメリカ軍などの艦船に燃料の補給活動を行うための「テロ対策特別法」の延長について、「アメリカ軍の活動は、国連の同意を得ておらず、自衛隊の支援活動も認められない」として、反対する考えを伝えました。これを受けて、鳩山幹事長ら党執行部は、テロ対策特別法の延長に反対する方向で、党内の議論を行うことにしています。
ただ、前原前代表が、12日、「日本が、テロとの戦いから抜けることは、国益に反する」と延長の必要性に言及したほか、「政権を目指す政党として、アメリカとの関係を損なうべきではない」などとして、小沢氏の姿勢に異論も出ています。
このため執行部は、参議院選挙での大勝を受け、次の衆議院選挙に向けた挙党態勢の確立を目指している中で、この問題が党内対立の火種になるのは避けたいとして、秋の臨時国会に向け、党の外務防衛部門会議などで、時間をかけ、ていねいに意見集約を進める方針です。
他方で、↓こんなニュースも。いまさら安倍首相にどんな交渉能力があるのかと思ってしまいますが…。
首相、テロ特措法で小沢代表と会談も
[TBS News-i 13日22:39 最終更新:2007年8月14日(火) 5時28分]次の臨時国会の最大の焦点となるテロ特措法の延長に向けて、安倍総理は、これに反対している民主党の小沢代表と党首会談を行って、直接理解を求めることも検討していることを明らかにしました。
「テロ特措法の延長は、日本が世界から期待されている国際貢献をするために絶対必要です。そのためのあらゆる努力はしていかなければならないと、私自身は考えています。(Q.小沢代表との直接会談もありうる?)あらゆる努力をしていきます」(安倍首相)
安倍総理は13日夜、このように述べて、テロ特措法の延長に改めて強い決意を示すとともに、小沢代表との会談を検討していることを明らかにしました。
テロ特措法の延長について小沢代表は、「アフガン戦争は、ブッシュ大統領がアメリカの自衛のため、国際的なコンセンサスを得ずに始めた」として、延長に反対する意向を示しています。