民主党の前原誠司前代表と自民党の中谷元・元防衛庁長官が、外国特派員協会で”共演”。おたがいに「尊敬する政治家」「シンパシーを感じる」とエールを交換するなど、“相思相愛”ぶりを発揮したそうです。
「相思相愛」の民主前原・自民中谷 外国特派員協会で会見(J-CAST ニュース)
「相思相愛」の民主前原・自民中谷 外国特派員協会で会見
[J-CASTニュース 2007/8/22]自民党の中谷元・元防衛庁長官と民主党の前原誠司・前代表が2007年8月22日、東京・有楽町の外国特派員協会で安全保障問題について記者会見を開いた。
中谷氏は、海上自衛隊がインド洋で行っている後方支援活動について 「これまでの国益を考えると継続すべきだ」と、テロ対策特別措置法延長へと理解を求める一方で、延長に批判的な民主党の小沢代表の発言については「日本の国益よりも党利党略を考えた、自分たちのためにする議論」などと、会見中繰り返して批判した。
一方の前原氏は、
「(後方支援)活動は大事だが、これまで十分な情報公開がされてこなかった。この活動が本当に国益に照らして必要であるというのであれば、徹底した情報公開を行い、知恵を絞って、我が党が賛成できる状況をつくるのが大事だ」
と述べ、支援活動に民主党として賛成することへの含みを持たせた。
さらに、前原氏が「中谷さんは尊敬する好きな政治家」と発言すると中谷氏は
「前原さんとは10年以上安全保障の議論をしておりますが、本当に良く基本が分かってらっしゃる方。民主党の中では非常にしっかりとした意見を言われていて、非常にシンパシーを感じている」
と応じ、2人の安全保障政策での立場の近さが改めて明らかになった。
また、首相の面前で退陣要求をしてみせた中谷氏は
「『信賞必罰』といいますが、まずトップがその責任を痛感すること。そして、今の自民党政策。特に地方で景気・雇用が悪い、ということがあるので、小手先の(内閣)改造・組閣で乗り切れるような状態ではない。まさしく基本路線をどうしていくのかを全党的に問わなければならない」
と述べ、改めて退陣を求めた。