女性自衛官を強姦した男性自衛官が、5月、強制わいせつ容疑で送検されていておきながら、自衛隊が公表していなかったことが判明。
この男性自衛官は、昨年9月、基地内で女性自衛官を暴行。その後、この女性自衛官は、退職強要などのいじめを受けたため国などを相手どって損害賠償を求める民事訴訟を起こしていますが、国は、8月の口頭弁論では強制わいせつの事実について「把握していない」としていました。
わいせつの同僚自衛官送検 民事訴訟では「把握せず」(東京新聞)
わいせつの同僚自衛官送検 民事訴訟では「把握せず」
[東京新聞 2007年8月28日 12時08分]同僚からわいせつ行為を受けたとして北海道内にある航空自衛隊施設の女性自衛官(21)が国などに損害賠償を求めている訴訟に絡み、空自千歳地方警務隊が強制わいせつ容疑で同僚を書類送検していたことが28日までに分かった。
書類送検は5月22日付だったが、空自は公表していなかった。女性が所属する施設の広報担当者は「公表するかどうかは事案ごとに個別に検討して決める。防衛省や航空幕僚監部の判断なので理由は分からない」としている。
一方で国側は、被告となっている損害賠償訴訟で、8月27日の口頭弁論でも強制わいせつの事実について「事実関係を把握していない」としている。
女性自衛官は夜勤中の男性3曹(32)に呼び出され、被害を受けたとして2月に強制わいせつ容疑で告訴。5月に国などに対して約1100万円の損害賠償を求める訴えを札幌地裁に起こした。(共同)